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本田 OA初出場へ本気の“世界一”宣言「東京五輪目指す」

[ 2018年8月3日 05:30 ]

ロシアW杯でFKをける際、壁の位置を指示する本田圭佑。20年東京五輪でも“代名詞”であるこの姿が見られる可能性が出てきた
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 昨季限りでメキシコ1部パチューカを退団した日本代表MF本田圭佑(32)が2日、滞在先のバハマから無料インターネット放送「AbemaTV」に生出演し、20年東京五輪に日本代表のオーバーエージ枠として出場を目指すことを表明した。異例の生中継で日本を初優勝に導くことを宣言。また、移籍先としてオーストラリアのメルボルン・ビクトリーとの交渉が前向きに進んでいることを示唆した。

 注目の生中継で衝撃の野望をぶち上げた。カリブ海に浮かぶバハマ。その朝日を浴びながら本田から出た言葉は東京五輪、そして初優勝を狙うというものだった。

 「2年後の東京五輪を目指して現役を続けようと思っています。オーバーエージとして出場する。それを目標にあと2年、がっつり自分を鍛え上げようかなと思っています」。W杯を3度経験した32歳が明かした青写真。「僕なりの挑戦の仕方は世界一を目指す以外ない。そんな面倒なヤツが僕」と独特の表現で語り「僕が入ることで求められることは一つ。優勝だと思っています」と言い切った。

 五輪への思いは強い。08年北京五輪に出場も1次リーグ3戦全敗。日本代表からの引退を表明したが、23歳以下で編成される新世代と世界の頂点を目指す情熱が湧いた。「タイミングよく東京五輪が来てくれるというのは個人的に運命と感じている。これは目指さないとな、と勝手に理由付けさせてもらっている」。世代間の融合を掲げる森保兼任監督にとっても、うってつけの存在とも言える。

 新天地はオーストラリアのメルボルンVと現地で一斉報道されている。本田は最初は「交渉中」と具体名を伏せたが、最終的には「オーストラリアのチームか」の質問に「イエス」と答えた。地元紙によれば、本田はマーキープレーヤー(看板選手)枠として年俸290万ドル(約3億2500万円)となるという。本田は「数日以内に決定という発表ができると思う」と契約が近いことを強調した。

 「集大成」として戦ったW杯ロシア大会は3試合で1得点1アシストをマークして16強に導いた。その決勝トーナメント1回戦でベルギーに敗れた7月2日から、ちょうど1カ月。現役引退まで考えた男が、新たな挑戦に向けて立ち上がった。

 ▽メルボルン・ビクトリー 04年創設。05〜06年に発足したAリーグのオリジナル8クラブの一つで、昨季観客動員数リーグ最多の人気クラブ。レギュラーシーズン優勝3回は最多タイ、ファイナルシリーズ(プレーオフ)優勝4回は最多。昨季はレギュラーシーズン3位、ファイナルシリーズ優勝。ホームスタジアムはAAMIパーク(3万50人収容)とエティハド・スタジアム(5万6347人収容)。監督は元オーストラリア代表DFのケビン・マスカット氏(44)。

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2018年8月3日のニュース