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G大阪 鬼のツネ様、監督就任後初練習「強いガンバでないと」

[ 2018年7月26日 05:30 ]

ユニホーム姿の宮本新監督は練習後、記者の質問に答える(撮影・岩崎 哲也)
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 U―23監督から昇格したG大阪の宮本恒靖新監督(41)が25日、吹田市内の練習場で監督就任後初めて指導した。「強いガンバでないといけない」と生まれ育ったチームへの愛情をにじませた新指揮官は、“超攻撃復活”と“脱自由”を宣言。宮本色を鮮明に打ち出した。28日の鹿島戦(パナS)から指揮を執り、J2降格圏からの脱却を図る。

 新指揮官はすぐに色を出した。J2降格もチラつく16位のチーム再建を託された宮本新監督の指導初日。ミーティングと非公開による約1時間半の練習にメッセージを込めた。

 「守備にしても攻撃にしても少し自由度が高すぎた。たくさんゴールを奪うところはガンバの姿だと思うし、守備に関しては自分がいいと思うところを生かしたい」

 “脱自由”とG大阪の一時代をつくった“超攻撃”の復活。練習ではまず守備の整備に着手したようで、本人の裁量に任される部分の多かったレヴィー・クルピ前監督との違いを鮮明に打ち出した。

 就任は電撃的だった。U―23が長期のオフに入った23日に山内隆司社長からの電話で呼び出され、緊急会談。目指す方向などを確認した上で、24日からのバカンスの予定をキャンセルした。「自分が想像していたタイミングではなかった」にもかかわらず、火中の栗を拾ったのはチーム愛だった。

 「プロ生活のほとんどをここで過ごした。自分を大きくしてくれたし、自分の家のように感じていた。恩返ししたい気持ちはあったし、強いガンバでないといけない」

 G大阪のユース育ちで、主将も務め、05年リーグ優勝の歓喜もピッチで味わった。頂点を知るからこそ、「自分の力を出して好転できれば」と覚悟を決めた。リーグ戦はちょうど折り返し地点。理論派で知られるツネのタクトで巻き返す。

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2018年7月26日のニュース