W杯準優勝、クロアチア主将モドリッチに見た誇り高きグッドルーザーの姿

[ 2018年7月23日 11:20 ]

W杯優勝を逃すもイレブンの健闘を称えるクロアチアのダリッチ監督(中央)とモドリッチ=右(撮影・西海健太郎)
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 世界最高の舞台で、誇り高きグッドルーザーの姿を見た。7月15日、W杯ロシア大会決勝。モスクワのルジニキ競技場のミックスゾーンには、2度目の頂点に輝いたフランス代表を祝う雰囲気が充満していた。優勝セレモニーが終了してから約2時間。余韻に浸るフランスの選手より先に、失意のクロアチア代表選手が続々と取材エリアに現れた。

 その最後に姿を見せたのが、MFルカ・モドリッチ(32=レアル・マドリード)だった。主将マークを巻いて出場全選手最長の694分間プレー。母国を過去最高の準優勝に導いて、大会MVPの「ゴールデンボール賞」に選出された。1メートル72の小さな司令塔は数歩、歩く度に多くの報道陣に呼び止められる。英国やスペイン、そして母国メディア…。それぞれの言語で質問を投げかけられると、その言語で真摯に言葉を紡ぐ。最後は母国の報道陣と握手し、ルジニキ競技場を後にした。

 「いいプレーをしても勝てるとは限らないのがサッカーだが、大きなことを成し遂げた。クロアチアの歴史において大きな意味があった」。決勝トーナメントで延長3試合を勝ち抜き、たどり着いた決勝の舞台。言い訳はせずに潔く負けを認めた姿は、まさにグッドルーザーだった。

 人口約400万人の小国が手にかけたW杯トロフィーは夢に消えた。それでも、敗退後に見せた所作がモドリッチというクロアチア主将の偉大さを物語っていた。(大和 弘明)

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