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クロアチア力尽く…初の決勝で奮闘 諦めない小国が歴史つくった

[ 2018年7月16日 05:30 ]

ロシアW杯・決勝   クロアチア2―4フランス ( 2018年7月15日    モスクワ・ルジニキ競技場 )

フランスに敗れ肩を落とすモドリッチ(AP)
Photo By AP

 またも追いついた。クロアチアはFWマンジュキッチによるW杯決勝史上初のオウンゴールで失点してから10分後の前半28分。左太腿裏痛で13日の練習を休んだFWペリシッチがエリア内のこぼれ球を右足でコントロールし、痛めていたはずの左足でネットへ突き刺した。

 クロアチアが決勝トーナメントで先制されたのは4試合連続。過去3試合はいずれも追いつき、1回戦と準々決勝はPK戦を、準決勝も延長戦を制した。3試合続けて先に失点しながら負けなかったのはW杯史上初で、3戦連続延長を戦っての決勝進出も初めて。ダリッチ監督が「我々は(決勝まで)8試合を戦う初のチーム」と笑ったように、粘り強く勝ち進んだ今大会を象徴する同点劇だった。

 だが、さらに10分後、そのペリシッチのペナルティーエリア内でのハンドでまたも失点。その後も前掛かりになった裏を突かれて失点を重ねた。それでもボールを追う姿勢は失わず、後半24分にマンジュキッチがGKのパスを叩いて点差を詰めた。人口約410万人の小国は決して諦めない戦いで準優勝に輝きW杯に歴史を刻んだ。

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2018年7月16日のニュース