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札幌ミシャ監督 豪雨被害の広島へ勇気を!6年暮らした“第2の故郷”を心配

[ 2018年7月11日 09:10 ]

練習後にミーティングを行った札幌のペトロヴィッチ監督(左端)
Photo By スポニチ

 被災地に勝利を届ける。11日に天皇杯3回戦(対福岡)に臨む札幌は10日、札幌・宮の沢で最終調整。ペトロヴィッチ監督(60)はJリーグで最初に率いた広島をはじめとする西日本豪雨で被災した各地に思いを寄せ、必勝を胸に誓った。

 「タイの洞窟の少年たちは大丈夫?西日本の豪雨のことも。明日(11日)のゲームより大事かもしれない」。ペトロヴィッチ監督の第一声はサッカーではなく、被災者に向けられた。偶然、報道陣の近くに居合わせたMFチャナティップ専属のティワーポル通訳に真っ先に声を掛け、その後、報道陣に向け自ら話した。

 タイで13人のサッカー少年らが洞窟に閉じ込められた事故は、やっと前夜(10日)に全員が救出された。そして西日本を中心に降り続いた記録的な大雨の被害は甚大だ。指揮官が6年間暮らした“第2の故郷”ともいえる広島県は多くの死者が出て、行方不明者の捜索が続けられている。「被害に遭われた方に心からお見舞い申し上げたい」。声を発さずにはいられなかった。

 だからこそ負けられない。「優勝すればACLに出られる大会。内容よりも勝ち上がることが大事」。ペトロヴィッチ監督は、被災地を勇気づけるサッカーで、勝利をつかみ取るつもりだ。

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2018年7月11日のニュース