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ケーン 母国2人目得点王へ!モドリッチとの主将対決に自信

[ 2018年7月11日 05:30 ]

ロシアW杯準決勝   イングランド―クロアチア ( 2018年7月11日    モスクワ )

クロアチア戦前日、リラックスした表情でトレーニングをするイングランド代表FWケーン(奥)(AP)
Photo By AP

 11日の準決勝で、66年大会以来52年ぶり2度目の優勝を目指すイングランドと、初優勝を狙うクロアチアが対戦する。キーマンは両キャプテン。イングランドはエースのFWハリー・ケーン(24=トットナム)が今大会最多の6得点を挙げて若いチームをけん引。クロアチアは司令塔のMFルカ・モドリッチ(32=Rマドリード)がクラブでの欧州チャンピオンズリーグ(CL)3連覇に続くタイトル奪取に挑む。

 サッカーの母国の悲願成就は、若き主将の双肩にかかっている。24歳のFWケーンはイングランド代表にとって90年大会以来28年ぶり3度目の準決勝に「(90年に)選手の多くはまだ生まれていなかった。クロアチアはタフな相手だが、チームは自信にあふれている」と語った。

 W杯初出場で得点ランクトップの6ゴール(PK3)。両足からの正確なシュートと1メートル88の高さを生かした空中戦の強さで、シュート計10本のうち枠内シュート6本が全てゴールという確実性を誇る。得点王に輝けば、86年大会リネカー以来同代表2人目。既に6得点で並んでおり、クロアチア戦で得点すれば、偉大な先輩の記録を超える。現在解説者のリネカー氏が大会前に「我々の主将は重圧に負けない。やってくれる」と期待していた通りの活躍だ。

 トットナムで15〜16年、16〜17年と2季連続プレミアリーグ得点王。それまでは下部リーグへ期限付き移籍を繰り返す無名選手で評価は低かった。「プロになれない」「ごっつぁんゴールばかり」「左足ヘタ」「一発屋」。出演するナイキのCMで自身が受けた悪評をあえて明示。かつて3部でプレーした選手が努力を重ねて代表の主将になり、W杯4強までチームをけん引してきた。

 唯一優勝した66年大会以来、半世紀以上遠ざかっているファイナル進出へ「自分たちが新たな歴史を刻んで決勝に進みたい」。代表応援歌「イッツ・カミング・ホーム」(サッカーが母国に帰ってくる)を長年歌い継いできたサポーターの思いを背負い、キャプテンがチームを頂点に導く。

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