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クリンスマン氏「I LIKE JAPAN」本紙直撃に対応 田嶋会長が直接交渉へ

[ 2018年7月8日 08:10 ]

聖ワシリー大聖堂前の特設スタジオで解説の仕事を務めたクリンスマン氏(右から3人目)=撮影・小海途 良幹
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 日本代表の次期監督として最有力候補に挙がっている元ドイツ代表FWのユルゲン・クリンスマン氏(53)が7日朝、モスクワ市内で本紙の直撃に応じた。就任に向けた日本協会の田嶋幸三会長(60)との直接交渉を前に、日本への好印象を抱いていることを明かした。

 「黄金の隼(はやぶさ)」と呼ばれたかつてのスターは朝からさわやかだった。淡いグレーのシャツを身にまとい、ビジネスカジュアルな格好で現れた。クリンスマン氏は現在、英BBC放送でW杯の解説を務めており、モスクワ市内に滞在中。「BBC以外には答えられないんだ。ごめんなさい」。日本代表監督就任に関する質問には返事できないことを丁寧にわびながら会話の最後に日本への親しみを込めるように温かい笑顔で言った。

 「I LIKE JAPAN」

 5日に西野監督の今月限りでの退任が正式発表された。日本協会は水面下でW杯開幕直前からクリンスマン氏と本格交渉に入っている。6日夜にブラジル―ベルギー戦を解説するためにモスクワ市内の特設ブースを訪れた際には報道陣の「日本の監督になるのか」などの質問には答えず「HOW ARE YOU」と返した。7日のイングランド―スウェーデン戦の解説でブースを訪れた際にも「HOW ARE YOU」のみ。正式決定を前に軽はずみな発言を避けているようだった。

 関係者によれば、既に組閣も進む。無二の親友で浦和の選手、監督経験もあるブッフバルト氏、米国代表監督時代に参謀を務めた元オーストリア代表MFヘルツォーク氏を入閣させるプランもあるという。元西ドイツ代表FWのリトバルスキー氏は6日のラジオ番組に出演。3週間前にクリンスマン氏と話したことを明かし「彼は日本代表の監督に興味を持っていた。今も考えていると思う」と話していた。

 新監督問題を巡り、国内外で報道が過熱する一方、クリンスマン氏は自身のツイッターで現時点では就任を否定するようなつぶやきをした。だが、来週にも新監督選定の鍵を握る日本協会の田嶋会長がW杯準決勝、決勝視察のため、再びロシアに入る。現地滞在中のクリンスマン氏と接触する可能性は極めて高く、最終調整に入るとみられる。

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2018年7月8日のニュース