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フランス 4強一番乗り!“鬼門”ウルグアイを2―0粉砕

[ 2018年7月7日 05:30 ]

ロシアW杯準々決勝   フランス2―0ウルグアイ ( 2018年7月6日    ニジニーノブゴロド )

<フランス・ウルグアイ>先制ゴールを決めたバラン(右)と喜び合うフランス代表グリーズマン(AP)
Photo By AP

 6日に準々決勝が始まり、20年ぶり2度目の優勝を目指すフランスは、68年ぶり3度目の頂点を狙ったウルグアイとの優勝国対決を2―0で制した。前半にDFラファエル・バラン(25=Rマドリード)が先制点を挙げ、後半にFWアントワヌ・グリーズマン(27=Aマドリード)が加点。3大会ぶり6度目の4強入りで、10日の準決勝に駒を進めた。ウルグアイは3大会ぶり6度目のベスト4を逃した。

 フランスのエースが本領を発揮した。前半40分、グリーズマンは右45度のFKでフェイントを入れ、タイミングを合わせて飛び込んだバランの頭に合わせて先制点をアシスト。後半16分には左45度から強烈な無回転ミドルで相手GKのファンブルを誘い、今大会3点目をマークした。決勝トーナメント1回戦アルゼンチン戦で2得点の19歳FWエムバペに注目が集まる中、難敵を退ける原動力となってマン・オブ・ザ・マッチを獲得した。

 「ウルグアイは僕の第2の祖国」と言ってはばからない。18歳でトップチームに昇格したRソシエダードで、ウルグアイ出身のラサルテ監督や同国元代表FWブエノに師事。プロの技術や心得を指導され、縁がなかった南米の小国の魅力に取りつかれた。激しさを前面に押し出すサッカースタイルだけでなく、マテ茶などウルグアイの文化にも親しみ、所属するAマドリードでも同国代表のゴディンやヒメネスが親友。今回も娘に名前をつけてくれたゴディンらとの同僚対決を楽しみにしており、ゴールシーンで喜ばなかった理由を問われると「ウルグアイをリスペクトしているので」と説明した。

 フランスはウルグアイを苦手としていた。過去の対戦は1勝4分け3敗で、W杯も2分け1敗。過去5試合は無得点と堅守に苦しんできたが、85年の親善試合以来33年ぶりの得点と勝利で“鬼門”を突破した。第2の祖国に“恩返し”したエースが、98年大会以来のW杯制覇へ若いチームをけん引する。

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