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デンマーク消えた…GKシュマイケル 父譲りの“神セーブ”連発でMON

[ 2018年7月3日 05:30 ]

W杯決勝トーナメント1回戦   デンマーク1―1(PK2―3)クロアチア ( 2018年7月1日    ニジニーノブゴロド )

PKをストップするシュマイケル(AP)
Photo By AP

 父に並ぶ8強進出の夢はついえた。だが守護神のGKシュマイケルは最後まで神懸かっていた。1―1の延長後半11分、相手MFモドリッチのPKをストップ。チームを崖っ縁から救い、持ち込んだPK戦でも2本を止めた。1人目は読みを外すも執念で足を残して防ぎ、4人目は完全に読み勝った。

 それでもロシアを去る。PKで3人も止めながら勝負に敗れた。ゴール前で1メートル90の巨体を左右に振り、キッカーを威嚇。圧力をかけ続けた。マン・オブ・ザ・マッチにも輝いた。だが、試合後に笑顔はない。「受け入れ難い結果。この感情を言葉にするのは難しい」と漏らした。

 開始55秒、ロングスローを起点に、同国のW杯史上最速の先制点を奪うもその後は続かなかった。シュマイケルはまさに最後の砦(とりで)。PK戦に持ち込み、負けなかったのは守護神の意地だ。1次リーグから1勝3分け。国際Aマッチは19戦連続の不敗となった。

 シュマイケルの父ピーター氏は90年代にマンチェスターUで活躍、98年大会では母国最高の8強入りに導いた名GKだ。血を受け継ぐ息子キャスパーは、岡崎と同じレスターで16年には奇跡の優勝に貢献、満を持してW杯を迎えていた。「落胆はあるが、誇りもある。我々は必ず戻ってくる」とシュマイケル。“父超え”は4年後のカタールに持ち越しだ。

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2018年7月3日のニュース