【Ｗ杯　今日の注目選手】イングランド　新星マグワイアが堅守支える

Ｗ杯決勝トーナメント１回戦   イングランド―コロンビア （ 2018年7月3日    モスクワ・スパルタク競技場 ）

イングランド代表のＤＦマグワイア（中央）（ＡＰ）
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　４年前は想像もできなかった。弱小クラブのレスターからＷ杯戦士が１０人も誕生するとは。１５〜１６年シーズンに奇跡のプレミアリーグ優勝を飾り、続々と有力選手が加入。今大会は６チームで日本のＦＷ岡崎を含む１０人全員がピッチに立った。

　２年前ですら想像できなかった。１０人の１人、イングランドのＤＦハリー・マグワイア（２５）は１６年欧州選手権（フランス）でサポーターとして観客席にいた。当時はイングランド２部ハルに所属。兄２人と渡仏して、声援を送った。「雰囲気は最高で、本当に楽しかった。代表に選ばれてなければ、今回も１人のファンとして応援していたはずだよ」

　現在、マグワイアはイングランドのレギュラーとしてロシアで奮闘中だ。１７年６月にレスターへ移籍し、同８月に１メートル９３、９８キロのサイズを見込まれて代表初招集。フィジカルコンタクトが強く空中戦やボール奪取に優れ、ドリブル突破もできるセンターバックとして堅守を支える。１次リーグは最初の２試合に先発、ベルギー戦は途中出場で、受けた警告はゼロ。チュニジア戦では終了間際のＣＫをヘディングで落とし、ＦＷケーンの劇的決勝弾をアシストした。

　日本かイングランドが１次リーグを１位通過すれば、決勝トーナメント１回戦で岡崎との同僚対決が実現していた。３日の同１回戦はコロンビアと対戦し、３バックの左でクアドラードやハメス・ロドリゲスを止める役割を担う。「最初の２試合と同じ戦い方ができれば勝てる」。代表への愛を胸に、アイスランドに敗れて１６強で涙した１６年欧州選手権を超える成績を目指す。