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エムバペがボルト超え?アルゼンチン戦で驚異のスピードを記録

[ 2018年7月1日 11:59 ]

恐るべき脚力を披露したエムバペ(AP)
Photo By AP

 アルゼンチン戦で2ゴールを挙げたフランスの“スピードスター”キリアン・エムバペ(19)が驚異的なスピードを記録していたことが明らかになった。ドイツ紙「ヴァッツ(WAZ)」が報じているもので、前半13分、ペナルティーエリア内でアルゼンチンのマルコス・ロホ(28)の反則を誘った際、平均時速38キロで約50メートルを疾走したと報道。これが事実ならば、陸上短距離界の帝王、ウサイン・ボルト(ジャマイカ)が2009年に樹立した男子百メートルの世界記録(9秒58)の平均換算時速、37・58キロを上回ったことになる。

 エムバペは昨年12月のリール戦で50メートルの独走ゴールを決めた際、瞬間最速で時速44・7キロを計測。フランスのサッカー専門家、ロビン・ベアナーが分析したもので、このときの平均時速は百メートルで10秒00相当となる36キロだった。

 アルゼンチン戦での速度はこの自己記録?を上回ったもので、出だしから反則を受けるまでの距離は短いとは言え、ボルトをもしのぐ驚異的なスピードだった。先の日本選手権の男子百メートルを制した山縣亮太(セイコー)の最高速は時速41キロ台。時速41・76キロ(秒速11・6メートル)以上の最高速を出せば百メートルでは9秒台を出せるというデータもあり、時速44・7キロのエムバペがもし陸上界に転向すると、ボルトの世界記録を書き換える可能性が見え隠れしている。

 フットボール系の球技の選手における陸上百メートルの正式な最速記録は、手動計時では1964年の東京五輪の金メダリストでその後、NFLカウボーイズにWRとして入団したボブ・ヘイズ(米国=2002年に59歳で他界)の10秒0(準決勝では追い風参考で9秒9)。電動計時ではNFL元レイダースのWRジャコビー・フォードが記録した10秒01とされている。

 ラグビー(7人制)ではカーリン・アイルズ(米国)の10秒13が最速記録。エムバペがより長く最高速(44・7キロ)を維持した場合、理論上、百メートルを9秒2〜4でカバーしてしまうだけに、もはやアメフト、ラグビー、そしてサッカー界で彼を抑える選手は皆無というデータが出ている。

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