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天皇杯やり直しPK戦は7―6で名古屋に軍配 奈良クラブは一転敗者

[ 2018年6月28日 18:22 ]

改めて行われたPK戦後、握手する名古屋(奥)と奈良クラブの選手たち。6日のPK戦で敗れた名古屋が勝利した
Photo By 共同

 審判員による競技規則の適用ミスにより異例のやり直しとなった天皇杯2回戦・名古屋―奈良クラブ戦のPK戦が28日、愛知県名古屋市のパロマ瑞穂スタジアムで行われ、名古屋が7―6でやり直しPK戦を制して“逆転”で3回戦進出を決めた。

 名古屋と奈良クラブはともに2人目が失敗し、その後はお互いに成功が続いて8人目まで突入。奈良クラブは8人目の山田晃が外し、名古屋の8人目・八反田が成功した。一転、勝者となった名古屋は7月11日に行われる3回戦でJ1の広島とエディオンスタジアム広島で対戦する。

 6日にパロマ瑞穂スタジアムで行われた試合では、J1の名古屋が前半アディショナルタイムにガブリエル・シャビエルのゴールで先制。JFLの奈良クラブが後半30分に金久保のゴールで追いつき、1―1で延長戦に突入した。15分ハーフの延長戦ではお互い得点が入らず、PK戦へ。PK戦では3人目が失敗した奈良クラブに対し、名古屋は4人連続で成功。だが、名古屋の5人目が外して4―4となると、先攻の奈良クラブは6人目が成功して逆転、名古屋の6人目が失敗したため奈良クラブが3回戦進出を決めていた。

 だが、日本サッカー協会は11日に開いた臨時の天皇杯実施委員会で、担当審判員による明らかな競技規則の適用ミスがあったことを確認。主審にPK戦での競技規則適用ミスがあったとして奈良クラブが勝ったPK戦を取り消し、1人目からやり直すと発表した。問題となったのは奈良クラブのPK4本目。金久保がキックする際に不正なフェイントを入れた行為があり、国際サッカー評議会が昨年に改訂した規則では当該選手は警告で、キックは失敗とすべき場面だった。

 しかし、主審は蹴り直しを命じ、金久保は成功。規則を正しく適用していれば名古屋が勝っていた。副審も気付かず、7日に外部から協会に指摘があり、発覚した。日本協会によると、天皇杯でPK戦のやり直しは史上初。PK戦のやり直しは国際的にも珍しいという。日本サッカー協会によると、天皇杯でPK戦のやり直しは史上初。PK戦のやり直しは国際的にも珍しいという。

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