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【W杯 今日の注目選手】コロンビアの“潤滑油”クアドラード ポリバレントなスピードお化け 

[ 2018年6月28日 21:30 ]

W杯1次リーグH組   コロンビア―セネガル ( 2018年6月28日    サマラ )

コロンビアのクアドラード
Photo By ゲッティ=共同

 日本戦では“ライバル”長友との1対1に勝てず、戦術変更により前半31分で屈辱の交代。だが、ポーランド戦は右サイドを制圧して、後半30分にカウンターからトドメのゴールも決めた。逆転での1次リーグ突破を狙う28日のセネガル戦も、MFフアン・クアドラード(30=ユベントス)の出来がコロンビアの運命を左右する。

 「日本に負けて厳しい状況になったことでチームがまとまった」という。ポーランド戦では得意のドリブルで相手DFを後ろへ押し下げ、先発復帰したハメス・ロドリゲスにスペースとパスを供給。前線のファルカオやキンテロとも連係してチャンスをつくった。4年前の日本戦でも先制PKを決めており、W杯では2大会連続ゴール。「最高に幸せだけど、全員でつかんだ勝利」と強調した。

 15年にフィオレンティーナからチェルシーへ移籍したもののプレミアリーグに適応できず、すぐにユベントスへ期限付き移籍。慣れているセリエAで持ち味に磨きをかけ、右サイドバックとしても起用されてプレーの幅を広げた。17年にはコロンビア人選手として初めて欧州CL決勝に出場。途中出場からわずか18分間で警告2枚を受けて退場処分を受けたが、Rマドリードのセルヒオラモスの“演技”にはめられたとして、むしろ世界中のファンから同情された。

 昨年末に股関節を痛めて1月に手術。W杯が危ぶまれたが、3月末の復帰戦で即ゴールを決めて2大会連続メンバー入りした。メンタルが強くなり、守備の意識も高くなった30歳は単なる「スピードお化け」(長友)ではなくなりつつある。

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2018年6月28日のニュース