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ポーランド、DFグリク強行出場も 練習前にレバと真剣トーク

[ 2018年6月28日 05:30 ]

W杯1次リーグH組   日本―ポーランド ( 2018年6月28日    ボルゴグラード )

ポーランドのDFグリク
Photo By ゲッティ=共同

 西野ジャパンの“壁”となる。ポーランド代表の守備の要、DFカミル・グリク(30=モナコ)が日本戦で今大会初先発する可能性が浮上した。既に1次リーグ敗退が決まっているが、日本戦は意地とプライドを懸けた一戦だけに、強行出場が検討されている。

 26日の練習前、遠目にも分かる激しい意見交換が行われていた。守備の要と絶対的エース。他の選手が談笑している傍らで、グリクがレバンドフスキと約5分間、ジェスチャーを交えながら真剣に話し込んでいた。内部分裂に規律違反。報じられているような雰囲気はない。グリク自身も同日の会見で報道を「恐ろしいうそ」と全否定。「私たちは世界で最悪のチームの一つ」と苦しい現状を認めながら、残る日本戦への覚悟を持っていた。

 4日の練習中にオーバーヘッドを試みて肩を負傷。チームドクターからは復帰まで少なくとも6週間かかると診断された。「私がW杯に行けると信じたのは私の妻だけだった」。だが、1日4種類のリハビリなどを経て驚異的な回復を見せた。第2戦のコロンビア戦は後半35分から途中出場した。

 15―16年シーズンまで在籍したトリノでは外国人ながら主将を務めた実績もある。リーダーシップに加え、1メートル90の長身を生かした頭での得点力も武器。16―17年の昨季はリーグ36試合で6得点を挙げている。ポーランドはW杯欧州予選でセットプレーから10試合で12得点を記録しており、グリクの先発復帰が実現すれば守備力も得点力もパワーアップする。日本にとってはかなり脅威となりそうだ。

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2018年6月28日のニュース