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西野監督「粘り強く戦えた」「圭佑は対応してくれた」「勝ちきりたかった」

[ 2018年6月25日 03:39 ]

W杯1次リーグH組   日本2―2セネガル ( 2018年6月24日    エカテリンブルク )

<日本・セネガル>後半、拳を握る西野監督(撮影・西尾 大助)
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 セネガルと引き分けた後、日本代表・西野監督が会見に臨み、試合を振り返った。

 「本当に分からない(同時通訳機を耳に付けられず苦笑い)」

 ――勝ち点1の評価。ハーフタイムの指示は?

 「非常にタフなゲームを想定していた。事実、そういう内容、結果になってしまった。2度追いついたのは、粘り強く戦えたと思う。そう簡単に勝てる相手ではない。先制された後のゲーム展開は非常に落ち着いていた。リードされてからの組み立て、中盤の構成は自分達の狙い通が見えていた。それで追いついた。ドローにならなくても自分達の時間を作れたというところで、このリズム、このテンポ、この戦い方でいけると、失点してから感じていたと思います。ハーフタイムは選手は自信に満ちていた。ボール動かせてチャンスも作れている。私は“勝ちきらないといけない”と第1戦と同じようなメッセージを送った。グラウンダーのボールを増やせばチャンスはくる。2度追いついた中で、(途中交代で)宇佐美か、あるいは、抑えの(守備的な)選手を投入するチョイスもあったが、勝ちにいく選択をした。その中での勝ち点1なので、高く評価したい。セネガルは非常にタフなチーム。次につながる内容、結果と受け止めないといけない」

 ――交代選手への指示は?交代のタイミングは?

 「3人(途中起用した本田、岡崎、宇佐美)ともオフェンシブな選手であることは間違いない。自分の中ではベストな切り方だった。結果ああなった。得点をとりにいく。圭佑に関してはポジションをセンターからワイドに移した。その中でしっかり対応してくれた。宇佐美はあの時間で違うカードも考えていた。ただ、勝ちきりたい。追いついて、引き離したい。1チャンス、(宇佐美)貴史にあると思っていたし、現実ありました。最後勝ちきりたい思いで出しました。スタートのメンバーがリズム良くやっていた。後半半ばも自分達の時間が続いた。ピッチにオフェンシブなメッセージを送る。最後まで送り続けたい中で交代しました」

 ――前日会見では勝てなければ3試合目が敗者復活のようになると仰っていたが。

 「そう簡単にグループステージを2つ(2試合)で抜けるなんて思っていない。これは最高レベルの目標設定だった。初戦(コロンビア戦)をとったことで2戦目はポイント3に執着して戦った。勝ちきって6ポイント(勝ち点6)にして後(ポーランドーコロンビア戦)を待ちたかった。それはやはりかないませんでしたけど、3試合目は敗者復活ではない。3試合目に向けて間違いなく有効な結果。敗者復活のゲームという感じではなくトップで通過できる状況があるゲームになったと考えたい」

 ――体格で上回る相手にもしっかりビルドアップできた。収穫は大きい?

 「まさにその通りだと思います。キックオフでボールが半回転した時点で、相手のスピード、パワー、フィジカルの強さを感じました。まともに受けては厳しい。開始10分ぐらいは、あの長友でも併走して振り切られていた。うちの左サイドですら、スピードで負けてしまっていた。その後は修正できた。体を寄せてフィジカルの強さを出させない。(柴崎)岳にしてもハセ(長谷部)にしても苦しいタイミング、アプローチのアングルが少し悪くても体をつけて自由にさせない。慣れてきたこともあり、そういう対応は徐々にできた。好転していくだろうなという感じはしていた。ある程度、セネガルの個のフィジカル的な部分の対応は、こうすれば抑えられるというのを選手が覚えたと思います。終盤は日本の選手の方が走れていたし、ボールも動かせていた。よって勝ちきりたかった」

 ――1失点目。ミス(クリアミスとGKの処理のミス)が重なった。GKの不安定さをどう考える。

 「ここ(会見場)に来る前に(ロッカールームで)その局面の話をずっとしていた。難しい対応ではなかったが、ああいう判断をした。非常に残念ではあります。ただ、その後のリカバーは(川島)永嗣らしい。修正してピンチも救いましたし。間違いなく彼も悔やんでいると思う。トータル的に考えれば、というところ。しっかり分析しないといけない」

 ――マネ封じは成功した?

 「彼を抑えるのは大事だが、それに関しては酒井宏樹がある程度、抑えて彼のトップパフォーマンスは引き出させなかった。ただ彼によって周りに躍動感が出てくる。そういう意味では序盤は少し自由に彼を動かせてしまった感じはします。彼自身への対応は悪くなかったと思います」

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2018年6月25日のニュース