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クロース起死回生!“世紀の逆転劇”W杯史上最遅50分決勝弾

[ 2018年6月25日 05:30 ]

W杯1次リーグF組   ドイツ2―1スウェーデン ( 2018年6月23日    ソチ )

スウェーデン戦で後半50分に決勝ゴールを挙げ、ガッツポーズするドイツ代表クロース(AP)
Photo By AP

 1次リーグF組は23日に2試合が行われ、初戦で敗れた前回王者ドイツがスウェーデンに2―1と逆転勝ちして今大会初勝利を挙げた。退場者を出しながらも試合終了寸前にMFトニ・クロース(28=レアル・マドリード)が勝ち越しゴールを決めた。ドイツ、スウェーデンはともに1勝1敗。メキシコは韓国に2―0と快勝して2連勝とし、韓国は2連敗となった。

 5分のアディショナルタイムも終わろうとしていた。引き分けなら王者ドイツの1次リーグ敗退は濃厚となる。ペナルティーエリア左のわずか外、角度がない場所のFK。クロースはFWロイスに小さく出してボールをエリア内にずらすと、右足でカーブをかけてファーのサイドネットへ放り込んだ。後半49分39秒。イタリアのトッティが06年大会決勝トーナメント1回戦・オーストラリア戦の後半49分26秒に決めたのを更新する、W杯史上最も遅い決勝ゴール(延長除く)となった。

 「生き残った。僕らが敗退したら、批判していた人たちが喜ぶのは知ってたけど、そう簡単にはさせないよ」

 汚名返上弾だった。前半32分、自陣での不用意なパスを奪われ、先制点を与えた。今季の欧州CLでパス成功率1位の93・88%をマークした精密機械は「あの失点は僕の責任だ」と振り返った。

 だが、初戦では85本、成功率92・94%だったパスは、この日は両軍で唯一3桁の127本、成功率は95・27%。後半37分にDFボアテングが退場となった数的不利も、Rマドリードの欧州CL3連覇を支えた男が救った。敗退の危機は脱していないが、クロースは「開始から全力でいって韓国を倒さないと」と27日の1次リーグ最終戦をにらんだ。

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