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【W杯 今日の注目選手】イラン代表ジャハンバフシュ 自力突破へ自覚十分

[ 2018年6月26日 02:45 ]

W杯1次リーグB組   イラン―ポルトガル ( 2018年6月25日    サランスク )

サイド突破力が光るイラン代表FWジャハンバフシュ
Photo By ゲッティ イメージズ

 「サランスクの奇跡2」を起こす。B組3位のイランは25日、初の決勝トーナメント進出を懸け、日本がコロンビアを倒した会場でC・ロナウド擁するポルトガルに挑む。10年南アフリカ大会でポルトガルを16強に導いた同国人のケイロス監督は「イランを率いて7年目で、最も重要な試合」と言い切った。

 自力突破には勝ってポルトガルを勝ち点で上回る必要がある。スペイン相手に1失点で耐えた守備は計算できるが、今大会オウンゴールによる1点のみの得点力が課題。期待はFWアリレザ・ジャハンバフシュ(24=AZアルクマール)のサイド突破力だ。

 ジャハンバフシュは今季オランダリーグで21得点を挙げ、欧州主要リーグでアジア人選手初の得点王に輝いた。右のサイドアタッカーで、高速ドリブルから精度の高いクロスでアシストを量産するほか、無回転のミドルが相手ゴールを脅かす。20歳で出場した14年W杯ブラジル大会は3試合とも途中出場。2度目の大舞台の目標は「歴史をつくって国民に誇りを与えたい」と自覚十分だ。

 普段は温和だが、米ナイキ社がイラン代表へのシューズ提供を中止すると「失礼だと思う。イラン国民8000万人は(ナイキに)いいイメージは持てない」と珍しく怒りを口にした。モロッコとの初戦はシュート2本で交代も、スペインとの2戦目は0―1の後半29分に投入され、スピードでかき回して反撃ムードを生んだ。ブンデスリーガで活躍したかつての名手マハダビキアを思い起こさせる24歳は、ポルトガル戦でもカウンターで見せ場をつくりそうだ。

 ◆アリレザ・ジャハンバフシュ 1993年8月11日生まれ、イラン北部ギーラーン州出身の24歳。14歳で同国1部ダーマーシュのユースチーム入りし、10年に3部パルセ・テヘランでトップチームデビュー。13年にダーマーシュからNEC(オランダ)へ移籍。14〜15年シーズンの2部優勝に貢献して最優秀選手に選出。15年からAZアルクマールでプレー。13年10月デビューの代表は通算40試合4得点。1メートル80、77キロ。背番号18。

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2018年6月25日のニュース