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アルゼンチン崖っぷち メッシ孤立…パス遮断されシュート1本

[ 2018年6月23日 05:30 ]

W杯1次リーグD組   アルゼンチン0―3クロアチア ( 2018年6月21日    ニジニーノブゴロド )

クロアチアに3点目を決められ頭を抱えるメッシ(AP)
Photo By AP

 D組の前回準優勝アルゼンチンは21日、クロアチアに0―3で完敗。勝ち点1で敗退危機に追い込まれた。英雄マラドーナ氏=の前で背番号10の後継者メッシは2試合連続の不発。ぶ然とした表情で足早にピッチを去った。

 ボール保持率は58%だが、シュート数は10対15。「チームがうまく機能せずにメッシのプレーが制限された」とサンパオリ監督が唇をかんだように、エースは1本しかシュートを打てなかった。顕著だったのは受けたパスの本数で、初戦の76本から29本へと激減。クロアチアのMFモドリッチは「メッシへのパスを遮断した」と胸を張った。PKを失敗したアイスランド戦はボールを持たされてから数人で取り囲まれたが、欧州のタレント集団からはパスコースをさえぎられると同時に、ゲームから消された。

 ただ責任は主将だけに負わせられない。国際Aマッチ94試合出場のGKロメロが大会直前に負傷。同5試合目の36歳カバジェロが痛恨のキックミスで先制を許した。メッシにボールを供給する司令塔も不在で、手詰まり感はぬぐえない。

 数字上は第3戦ナイジェリア戦に突破の可能性は残るが状況は厳しい。24日に31歳となるメッシにとっては、おそらく最後のW杯。4度目の今大会も優勝に届かないまま姿を消す大ピンチを迎えた。

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2018年6月23日のニュース