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【中田浩二 視点】連勝のフランス システム変更でバランス好転

[ 2018年6月23日 09:10 ]

W杯1次リーグC組   フランス1―0ペルー ( 2018年6月21日    エカテリンブルク )

先制ゴールを決めたエムバぺ(AP)
Photo By AP

 フランスは初戦のオーストラリア戦の4―3―3から4―4―2にシステムを変えて全体のバランスが良くなった。初戦では人が動きすぎてどう攻めるか形ができなかったが、ジルーの1トップにして形ができた。1ボランチだったカンテの脇を使われていたのもダブルボランチにしたことで改善。先制点はボランチのポグバが高い位置で相手からボールを奪い、最後はエムバペが決めた。オーストラリア戦の先制PKを得た場面も似た形だったが、この形が何度もできるようになったことで安定した試合運びができた。

 決勝点を挙げたエムバペは右サイドで相手守備ラインの裏を突く動きが良かった。スピードが魅力で足元の技術もあってドリブル突破もできる。独特のタイミングと想像力もある。むやみにボールを取りに行くとかわされてスピードで抜かれてしまい、DFから見ると対応が難しい嫌な選手だ。優勝候補にも挙げられているが、システム変更で安定感が出て、しっかり守って素早く攻めるフランスらしさが出てきた。 (元日本代表DF)

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2018年6月23日のニュース