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アルゼンチン、敗退危機で内紛? 「選手たちの反乱か」と地元メディア報道

[ 2018年6月22日 11:34 ]

W杯1次リーグD組   アルゼンチン0―3クロアチア ( 2018年6月21日    ニジニーノブゴロド )

後半8分、クロアチアの先制点につながるミスを犯し、頭を抱えるアルゼンチンのGKカバジェロ(AP)
Photo By AP

 前回準優勝のアルゼンチンが崖っ縁に追い込まれた。後半立ち上がりにGKカバジェロのミスで先制点を献上してから流れを取り戻せず、クロアチアに0―3で完敗。2試合を終えて1分け1敗で勝ち点1にとどまり、2002年日韓大会以来となる1次リーグ敗退の危機に陥った。

 0―0で前半を折り返して迎えた後半8分、バックパスを処理しようとしたカバジェロが痛恨のキックミス。中途半端に浮いたボールに、プレスをかけていたクロアチアFWレビッチがすかさず反応して右足ボレーでゴールネットを揺らした。

 信じられない失態に頭を抱え、ピッチを両手で叩いて悔しがったカバジェロ。メッシを中心とした攻撃陣はクロアチアの守りを崩せず、逆に終盤にさらに失点を重ねて痛すぎる黒星を喫した。

 シュート1本にとどまり、2試合連続で不発に終わったメッシの目はうつろ。サンパオリ監督は「この試合のプランはうまく運ばず、我々のプロジェクトは失敗した」とし、「全ての責任は私にある。カバジェロを始め、選手たちを責めることはできない。アルゼンチン国民に謝りたい」と敗戦の責任を背負った。この「我々のプロジェクトは失敗した」という指揮官の発言を伝え聞いたFWアグエロは「サンパオリ監督が何を言おうと構わない。今の我々は他力本願の状態で、奇跡を待たなければならない」とした。

 スペイン「アス」紙のアルゼンチン版は、アルゼンチンのケーブルテレビ局「Todo Noticias(トード・ノティシア)が「アルゼンチン選手たちの反乱か?」として、サンパオリ監督に1次リーグ第3戦のナイジェリア戦を指揮しないように要求したと報道。同監督と選手の関係はW杯前のバルセロナ合宿からうまくいっていたなかったとしている。

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2018年6月22日のニュース