×

ベンチスタート濃厚も“本田節”健在「結果にコミット」

[ 2018年6月18日 05:30 ]

W杯1次リーグH組   日本―コロンビア ( 2018年6月19日    サランスク )

練習で軽快な動きを見せる本田(撮影・西尾 大助)
Photo By スポニチ

 3度目のW杯出場で、本田が初めて先発落ちすることが濃厚となった。冒頭15分だけ公開された練習では控え組でプレー。それでも本田節は健在だった。

 「どっち(先発かサブか)でも与えられた役割は“結果にコミット”できるかどうか。相手の守備がどう来るかにもよるがスペースを探しながらボールを受けて、起点になってゴール前に進入する数、質を高めたい」

 完全個室のプライベートジム「RIZAP」がCMで使用するフレーズを、2度も繰り返して自らを鼓舞。自身W杯8試合目にして初めてベンチから戦況を見つめることになっても、メンタルはブレていない。2大会連続で初戦に得点したプライドは失っていなかった。

 「究極論を言えば、サッカーは個。それを高めるために欧州で挑戦し続けたと言っても過言ではない。いろんな格闘があった。簡単に伸びるもんじゃないという葛藤とか酸いも甘いも欧州で経験した」

 惨敗を喫したブラジルW杯後。14〜15年シーズンはACミランで29試合6得点と結果を残したが、翌シーズンからはベンチを温める機会も多くなった。

 だが逃げなかった。誰よりも早くクラブハウスに顔を出して準備を進め、練習後は誰よりも入念なケアを施した。数字には表れない戦いの跡があった。そして欧州から北米へと戦いの場を移したパチューカでは29試合10得点と復活。全ては集大成と位置づけるロシアで結果を残すためだった。

 「ぶっつけ本番に強い人と弱い人がいる。僕はそういうプレッシャーの中で生きることが多かった。これまでのバックグラウンドや環境が、その能力を自然と身に付けさせてくれた。今回も理詰めではない。結果を出せる。自分ならできる」

 A代表での途中出場は16試合あり、歴代2位タイの4得点。RIZAPは顧客が納得できない場合の30日間全額返金保証制度を採用しているが、本田は顧客(サポーター)を満足させる自信がある。 (飯間 健)

続きを表示

2018年6月18日のニュース