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長友 悔しさ隠さずコロンビア戦へ「強い思いをピッチでぶつける」

[ 2018年6月15日 05:30 ]

W杯ロシア大会1次リーグH組   日本-コロンビア ( 2018年6月19日    サランスク )

カザンに到着したと長友(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 ひときわ目立つ金髪の長友が、ベースキャンプ地カザンへ降り立った。3度目のW杯へ向けての最終局面。初戦でいきなり迎える宿敵コロンビアとの再戦へ、4年間の思いをたぎらせていた。

 「(前回は)ズタズタにされ、蹴散らされた。“おまえら、そんなんじゃ世界で通用しねえよ”って。ボクシングで言えば、パンチを入れられ、失神して倒れるレベル。それぐらいの完敗。だからこそ借りを返したい。この4年間どういう思いでやってきたか、彼らには分からないから。その強い思いをピッチでぶつける」

 前回のブラジル大会は1次リーグ最終戦で対戦し、1―4の惨敗を喫した。天と地ほど違う地力の差、そして組織の完成度…。10年南アフリカ大会で16強進出に貢献し、インテル・ミラノで主力を担い続けた男の自信は打ち砕かれた。大会終了後には人目をはばからず号泣。「4年間、引きずってきた。傷は残っていた。どうしてもこのW杯で成功したい思いが誰よりも強い」。屈辱の過去を払しょくすることが、ロシアでの第一目標となる。

 何度も殴られては立ち上がり、困難を乗り越えてきた。そのストイックな雑草魂が真骨頂。「自分にやれる最善のことを自分でやっているつもり。それを全部やりつくした結果なら何でも受け入れられる」。チームに刺激を与えた金髪頭もそう。8年前の歓喜、4年前の失望を肌で知る31歳が、再戦のリングに上がる。

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2018年6月15日のニュース