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開催国ロシア 開幕戦で5発快勝 ガジンスキー大会1号

[ 2018年6月15日 05:35 ]

W杯ロシア大会1次リーグA組   ロシア5―0サウジアラビア ( 2018年6月14日 )

前半、先制ゴールを決め、喜ぶロシアのガジンスキー(左端、共同)
Photo By 共同

 世界中が注目する4年に1度のサッカーの祭典が14日、開催国ロシア―サウジアラビア戦で開幕した。出場国中で最下位となるFIFAランク70位と下馬評の低かったロシアだが、前半12分にMFユーリー・ガジンスキー(28)が頭で大会1号弾を決めるなど5―0で快勝。過去20大会で開催国は初戦不敗(15勝6分け)だったが、白星スタートでホスト国の面目を保った。

その瞬間、ボルテージは最高潮に達した。前半12分。プーチン大統領も見守った中、地元の大声援を背にMFゴロビンが左サイドから右足クロスを送ると、ファーサイドで待ち受けていたのがガジンスキー。きっちり頭で押し込み大会1号弾を決めた。チェルチェソフ監督は前日「全て計画通りに進んだ」と自信を見せていたが、その通りの展開となった。

 開催国ゆえ“真剣勝負”の予選は免除。そのためブラジル、フランスなど強豪国とのテストを重ねたが、いずれも大敗を喫した。最後に勝ったのは昨年10月の韓国戦(4―2)で、実に7戦勝ちなしで臨んだ開幕戦。期待薄な状況に指揮官も「チームを信じてほしい」とファンに懇願していたが、著しく低かった下馬評を覆すにはそれこそ、初戦の勝利は絶対に必要だった。

 前半24分にMFジャゴエフが左太腿裏を痛めて交代。嫌なムードも漂ったが、前半43分にMFチェリシェフ、後半26分にFWジュバと、いずれも途中出場の選手が加点して試合を決めた。開催国で1次リーグ敗退したのは10年の南アフリカのみ。ロシアはソビエト連邦崩壊後に出場した3大会でいずれも1次リーグで敗退しているが「自分は突破できると思っている」とFWスモロフ。ロシアが「史上最弱」という低評価を覆すべく、力強い一歩を踏み出した。

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2018年6月15日のニュース