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【W杯1次L展望B組】1次L屈指の好カード 激震スペインVS4度目の正直Cロナ

[ 2018年6月15日 13:30 ]

スペイン代表のイニエスタとイエロ監督(AP)
Photo By AP

 【出場国徹底チェック B組】ドイツ、ブラジルと並ぶ優勝候補に挙げられたスペイン。しかし、就任後19戦13勝6分けと不敗だったロペテギ監督が開幕前日の13日に解任され、後任には監督歴わずか1年のフェルナンド・イエロ新監督が就任。異例の事態にチームには動揺が走っている。

 「2年間の仕事を2日では変えられない」と前任者のやり方を踏襲し、監督交代の影響を最小化する考えを示した新監督。選手層の厚さは随一で、セルヒオ・ラモス、ブスケツ、パス攻撃を操るイニエスタにシルバと栄光を知るベテランは健在。技巧派の中堅イスコとティアゴ、縦への強さを見せる若手アセンシオと選手層のバランスも取れている。代名詞のポゼッションサッカーは変わらないが、ロペテギ前監督が2列目が自在にポジションチェンジするスタイルへ進化させ、動いて仕掛けるタイプのイスコが急成長した。

 4年前は初戦でオランダに大敗して1次リーグで敗退しただけに、今回も欧州覇者ポルトガルと激突する初戦が今後を左右しそうだ。

 <ポルトガル>33歳のC・ロナウドが唯一獲得していないタイトルに挑戦する。16年欧州選手権で悲願の初優勝。所属するRマドリードでは欧州CL3連覇も達成し、残すはW杯だけだ。FWのアンドレ・シウバ、MFのベルナルド・シウバと若手アタッカーの成長が著しく、相手マークが分散するのも追い風となる。主将でもあるエースは「常に自分たちがベストと信じて戦う」と4度目の大舞台に臨む。

 <イラン>注目は24歳のFWジャハンバフシュだ。オランダ1部AZで今季21得点を挙げ、アジア人として初めて欧州主要リーグの得点王に輝いた。劣勢が予想される本大会ではサイドからのカウンターでゴールを狙う。母国がオーストラリアを劇的に退けて98年W杯出場を決めた大陸間プレーオフを「今でも覚えている」そうで、今度は自分のプレーで子供たちに夢を与えるつもりだ。

<モロッコ>アフリカ最終予選で6試合無失点の堅守を武器に5大会ぶりの出場。守備はユベントスで経験豊富なDFベナティア、攻撃はガラタサライで長友と同僚のMFベルハンダが引っ張る。選手よりも相手にとって不気味なのは、アフリカ勢を率いて好成績を残してきたフランス人のルナール監督。「このチームの強みは団結力」と言い切り、大番狂わせを狙っている。

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2018年6月15日のニュース