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天皇杯初の失態…主審がルール適用ミスでPK戦やり直し

[ 2018年6月12日 05:30 ]

サッカー天皇杯でのPK戦やり直しについて説明する、実施委員会の須原清貴委員長
Photo By 共同

 日本サッカー協会は11日、6日に行われた天皇杯2回戦の名古屋―奈良クラブ戦で、主審にPK戦での競技規則適用ミスがあったとして奈良クラブが勝ったPK戦を取り消し、1人目からやり直すと発表した。日時、場所は両クラブと協議して決める。

 問題となったのは奈良のPK4本目。MF金久保がキックする際に不正なフェイントを入れた行為があり、国際サッカー評議会が昨年に改訂した規則では当該選手は警告で、キックは失敗とすべき場面だった。しかし、主審は蹴り直しを命じ、金久保は成功。規則を正しく適用していれば名古屋が勝っていた。副審も気付かず、7日に外部から協会に指摘があり、発覚した。

 日本協会によると、天皇杯でPK戦のやり直しは史上初。PK戦のやり直しは国際的にも珍しいという。

 日本協会は協議を重ね、最終的には多数決でPK戦のやり直しが決まった。天皇杯実施委員会の須原清貴委員長は「両クラブ、選手に非はない。非は協会にある」と目に涙を浮かべ謝罪した。

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2018年6月12日のニュース