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ネイマール 2戦連発!4大会ぶり頂点へ3―0完璧仕上げ

[ 2018年6月12日 05:30 ]

国際親善試合   ブラジル3―0オーストリア ( 2018年6月10日 )

オーストリア戦でドリブル突破するブラジル代表FWネイマール(手前)
Photo By AP

 4大会ぶりの王座奪回を目指すFIFAランク2位のブラジルが完璧な仕上がりだ。2日にドイツを破るなど8戦無敗だった同26位のオーストリアを、敵地ウィーンで3―0と粉砕。右第5中足骨骨折から復帰後2戦目で初先発したFWネイマール(26=パリSG)は後半18分にチーム2点目を挙げ、同国歴代3位タイの代表通算55点目をマークした。

 ペナルティーエリア内の左でフリーになっていた背番号10は、パスを受けるとマークに来た相手にゆっくり近づいた。伸びてきた足をかわすように右足裏でボールを左へ転がすと、相手はバランスを崩して尻もち。右足でGKの股間を抜くシュートを決めると、ユニホームをまくり上げて両手でVサインだ。

 立ち上がりから激しいチャージを受け、3度ピッチにうずくまって左足首を押さえた。それでも、誰もまねできない個人技で復帰後は2戦連発。「尊敬しているアイドル」というロマーリオに並ぶ代表通算55点目に、「(総合格闘技の)UFCに出る準備ができたよ。みんな無傷でよかったけど」とジョークを口にする余裕だった。

 開幕前最後の親善試合でガブリエウ・ジェズス、コウチーニョ、ウィリアンと最強カルテットを初めて組み、うち3人がゴール。十分すぎる手応えを得たチチ監督は「ネイマールの限界がどこにあるのか分からない」と脱帽した。「夢を信じないと。ブラジル人なんだから(優勝を)口にして、夢を見たっていい。夢を見るのは禁止されていないから」。エースの口からもV宣言が飛び出した。

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