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主審ミスで異例の再PK戦…競技規則を適用していれば名古屋勝利だった

[ 2018年6月11日 20:21 ]

サッカー天皇杯でのPK戦やり直しについて説明する、実施委員会の須原清貴委員長
Photo By 共同

 日本サッカー協会は11日、天皇杯2回戦の名古屋―奈良クラブ(6日・パロマ瑞穂スタジアム)で、主審にPK戦での競技規則適用ミスがあったとして奈良クラブが勝ったPK戦を取り消し、1人目からやり直すと発表した。日時、場所は両クラブと協議して決める。

 日本協会によると、天皇杯でPK戦のやり直しは史上初。Jリーグの下部に当たる日本フットボールリーグのチームがJ1名古屋を倒した天皇杯ならではの番狂わせは、異例の仕切り直しとなった。

 ミスとなった事案は奈良クラブの4人目。選手が蹴る直前に不正なフェイントを入れた行為があり、競技規則ではキックの失敗とすべき場面だった。しかし、主審は蹴り直しを命じ、この選手は成功。規則を正しく適用していれば名古屋が勝っていた。副審も気付かず、7日に外部から協会に指摘があり、発覚した。

 日本協会は今回の事案について規則をつかさどる国際サッカー評議会にも確認し、天皇杯実施委員会を開いて協議。PK戦のやり直しは国際的にも珍しいという。須原清貴委員長は「チームや選手には非は全くない。大変申し訳ない」と謝罪した。

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2018年6月11日のニュース