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ネイマール“骨折完治弾”3カ月ぶり実戦、痛めた右足でズドン

[ 2018年6月5日 05:30 ]

国際親善試合   ブラジル2―0クロアチア ( 2018年6月2日    イングランド )

クロアチア戦で先制ゴールを決め喜ぶブラジル代表FWネイマール(AP)
Photo By AP

 ブラジル代表のFWネイマール(26)が復活弾を決めた。3日、国際親善試合のクロアチア戦に後半開始から出場し、同24分に先制ゴール。所属するパリ・サンジェルマンで2月25日に右足第5中足骨を骨折してから約3カ月以上、実戦から離れていたが、4大会ぶり6度目の優勝を目指すW杯ロシア大会に向けて復調を印象づけた。

 復活を告げる豪快な一撃だった。ネイマールが骨折していた右足で先制ゴール。速攻からドリブルでペナルティーエリアに進入し、2度の左足切り返しで相手2人をかわし、力強いシュートをニアの上に突き刺した。

 「またサッカーができて本当にうれしい。待ちに待ったこの日のために努力してきた。ケガをしてから本当に苦しい3カ月だった。ボールがネットを揺らした瞬間、助けてくれたドクターや家族、友人のことが頭に浮かんだ」とガッツポーズで喜びを爆発させた。

 負傷から98日。本人は「状態はまだ80%」と振り返ったが、負傷から初の実戦とは思えないプレーを披露した。まだ運動量こそ少ないが、得点シーンのようにスピードに乗ったドリブルも、切り返しの切れも、右足の決定力も健在。チチ監督は「私の予想以上だった」とうれしい誤算だったとした上で「3、4試合で元の状態に戻るだろう」とW杯期間中に調子を上げていくとの見通しを示した。

 ロシアは自国開催だった前回大会の雪辱を期す舞台だ。4年前の準々決勝コロンビア戦では相手のラフプレーで脊椎を骨折し離脱。ネイマールを欠いたチームは準決勝でドイツに1―7と悪夢のような大敗を喫したように、背番号10の影響力はプレーだけでなく精神面でも大きい。

 「たくさん泣いたが、身に起こる出来事は全て自分を強くするのだと気づいた」と話していたネイマール。負傷を乗り越えて強くなって戻ってきたエースが、王国を4大会ぶりの世界一に導く。

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2018年6月5日のニュース