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大島僚太は“和製イニエスタ” 憲剛、大久保に鍛えられ成長 パス成功率91.4%

[ 2018年6月4日 10:40 ]

正確無比なパスが武器の大島
Photo By スポニチ

 ボランチとしては小柄ながら、W杯日本代表MF大島僚太(25=川崎F)にはそれを補って余りある高い技術と正確無比なパスがある。今季J1で13試合に出場し、パス数1149本、成功率91・4%はいずれもリーグ1位。味方との流れるようなパス交換で相手を剥がしていくさまは“和製イニエスタ”だ。

 中でも相手の急所をえぐる縦パスは、まさに攻撃のスイッチ役。川崎Fの元日本代表MF中村が若手時代、かつてのブラジル人点取り屋ジュニーニョから「ボール持ったらオレに出せ」と徹底された縦への意識付け。それを大島は中村、さらには同FW大久保から鍛えあげられ、今や西野監督も攻撃のキーマンに指名するほどの選手へと成長を遂げた。

 昨年から趣味でペン習字を始めるなど普段は大らかでマイペースな性格。それでも内に秘めた闘争心は強く、本大会へ向けても「相手を恐れず多くボールに関わりたい」と力強い。川崎Fの小さな巨人が、世界の舞台を魅了する。

 ◆大島 僚太(おおしま・りょうた)1993年(平5)1月23日生まれ、静岡県出身の25歳。11年に静岡学園高から川崎F入り。U―18から各世代の代表を経験し、16年リオ五輪は全3試合に出場した。国際Aマッチは通算4試合出場。1メートル68、64キロ。利き足は右。

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2018年6月4日のニュース