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ドイツ5戦連続勝利なし ノイアー復帰もW杯連覇へ不安…

[ 2018年6月4日 05:30 ]

国際親善試合   ドイツ1―2オーストリア ( 2018年6月2日 )

 親善試合が2日、各地で行われ、前回W杯覇者のドイツはオーストリアに1―2で逆転負け。前回大会最優秀GKのマヌエル・ノイアー(32)が負傷から復帰したが、5試合連続勝利なしと連覇へ不安を残した。W杯出場国同士の対戦ではイングランドがナイジェリアを2―1で破り、ベルギー―ポルトガル、スウェーデン―デンマークは0―0で引き分けた。

 レーブ監督の表情は怒りに満ちていた。土砂降りの雨で試合開始が100分以上遅れた上に逆転負け。「腹立たしい。負けたことではなく負け方だ。信じられない形で何度もボールを失って、チャンスも逃した」。ドイツが隣国オーストリアに敗れたのは86年10月以来、32年ぶりだった。

 昨年9月に左中足骨を骨折した前回W杯優勝の立役者・ノイアーが9カ月ぶりに実戦復帰し、至近距離からのシュートをストップするなど好セーブを何度も披露。背中の負傷から1カ月ぶり復帰のMFエジルが前半11分、相手GKのクリアミスを叩いて先制点を挙げたまではよかった。

 しかし、FWミュラー、MFクロースらW杯優勝メンバー5人を温存したチームは徐々に集中力を失った。代表デビュー戦のFWペーターゼンが絶好機を逃すなど追加点を奪えず、後半8分のCKではゴール前で相手をフリーにして被弾。同24分の決勝点は左右に振られて完全に崩され、ノイアーをもってしても防げなかった。ボール支配率こそ64%だったが、シュート数は8―14(枠内4―7)とチグハグだった。

 レーブ監督は復帰即フル出場のノイアーについて「満足できるパフォーマンス。足にも問題がなかった」と合格点。MFケディラも「戻ってきてくれてホッとしている」とうなずいたが、チームは昨年11月から3分け2敗で5戦勝ちなし。8日のサウジアラビア戦がW杯前最後の実戦で、FWロイスは「やらなきゃいけないことがたくさんある」と立て直しを口にした。

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2018年6月4日のニュース