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西野監督続投も…8強なら「文句なし」16強で契約延長オファーの可能性

[ 2018年6月3日 05:05 ]

ミュンヘン空港に到着した西野監督(撮影・西尾 大助)
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 14日開幕のW杯ロシア大会に出場する日本代表は1日、事前合宿地オーストリア・セーフェルトに向けて成田空港から出発した。決戦ムードが高まる中、W杯で8強に進出した場合に日本協会が西野朗監督(63)に続投要請する方針を固めたことが判明。16強でも契約延長オファーを出す可能性がある。W杯後も日本人監督を継続することが基本線で、監督交代の場合はU―21日本代表の監督を兼任する森保一コーチ(49)の昇格が有力となる。 日本代表メンバー  日本代表・試合日程

 搭乗ゲートで行われたセレモニー。女性職員から花束を贈られた西野監督は「いよいよ大舞台、W杯が始まります。選手、スタッフが一丸となってサポーターの皆さんの期待に応えたい。たくさんの期待、思いを背負ってロシアに出発したい」と決意を新たにした。初陣となった5月30日の壮行試合ガーナ戦に0―2で完敗したが、世界を驚かせる志にブレはない。

 事前合宿地入りを前に、日本代表がW杯で最高成績となる8強進出を果たせば、西野ジャパンがW杯後も継続することが判明した。日本協会幹部が「次の監督はW杯の結果、内容を踏まえて決めるが、8強進出なら文句なしで続投要請することになるだろう」と証言。今年度予算は8強進出を想定しており、目標達成なら日本代表史上初めてW杯をまたいで同じ監督が指揮を執ることになる。

 西野監督はハリルホジッチ前監督の解任を受けて4月12日に就任。5月21日からの国内合宿が初のチーム活動で、19日の1次リーグ初戦コロンビア戦までの準備期間は短い。日本協会の田嶋会長は「内部で一番チームを見てきた方」とハリル体制下の技術委員長に緊急事態を託したが、「本来はポイントではなく、長くチームを任せた方が力を発揮する方」と評している。

 日本協会は5月23日の技術委員会でW杯後の監督について討議。日本人を軸に人選を進めており、関塚委員長は「日本のストロングを生かして成長させられる人という意見が一番多く出た」と説明した。西野監督は規律を重んじる日本人の特性を生かして、3―4―2―1、4―2―3―1など複数布陣を併用する方針。対戦国を分析して組織力で対抗する戦い方は技術委員会の条件にも合致する。

 16強進出でも続投要請する可能性が高く、1次リーグ敗退でも2勝1敗など健闘した場合には試合内容などを見た上で判断が下される見通し。監督交代の場合はU―21日本代表監督を兼任する森保一コーチの昇格が有力視される。日本協会はこれまでは単年契約ながらW杯周期に合わせて4年を前提に監督にチームを託してきたが、今回は2年後に査定を行う計画もある。W杯後初の国際Aマッチとなる9月7日の親善試合(相手未定)までに19年1月のアジア杯UAE大会に向けた体制を固める方針だ。

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