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【中田浩二 視点】3バック 短期間でどれだけ精度上げられるか

[ 2018年5月31日 09:40 ]

キリンチャレンジ杯   日本0―2ガーナ ( 2018年5月30日    日産ス )

<日本・ガーナ>前半、3バックの布陣で戦う日本代表。(左から)吉田、長谷部、槙野(撮影・小海途 良幹)
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 3バックは両ウイングが前に上がれるので攻撃的に戦える強みがある。一方で3人のDFの両脇にスペースがあるので、DFがサイドに引っ張り出されてピンチになる弱点もある。試合開始直後に右サイドを狙われてピンチを招いたことで後ろ重心になり、全体が消極的になった。さらに相手の1トップを3人で見る形になったこともあって攻撃が手薄になった。後半はいい入りだったが、攻めに出たときのリスクマネジメントができていなかったために、2点目の失点となるPKを与えてしまった。

 1点目の失点となったFKを与えた場面も、槙野の対応が遅れて長谷部との連係が悪くなり、ファウルをしてしまった。3バックはスライドしたり、ウイングバックが下がってカバーするために、相手に間に入られたときにマークの受け渡しが曖昧になる。4バックは守る位置が明確なのでリスクは少ない。3バックの精度が短期間でどれだけ上げられるかだと思う。(元日本代表DF)

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2018年5月31日のニュース