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西野ジャパン、宇佐美がキーマン G大阪時代の教え子抜てき

[ 2018年5月27日 05:30 ]

植田と競り合う宇佐美(右)(撮影・西海健太郎) 
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 W杯壮行試合ガーナ戦(30日、日産)に向けて国内合宿中の日本代表が26日、千葉県内で練習を行った。西野朗監督(63)就任後初の実戦形式練習では3―4―3システムを試し、FW宇佐美貴史(26=デュッセルドルフ)はミニゲーム全て主力組でプレー。W杯ロシア大会に向けて、西野ジャパンのキーマンに浮上した。

 歴戦の雄たちが顔をそろえる攻撃陣の中で、ポジションを明け渡さなかった。紅白戦では3本とも主力組でプレー。本田や香川は主力組とサブ組の両方でプレーしたが、“シャドー”と呼ばれる1・5列目の位置で宇佐美だけは固定されていた。

 「一番、最初にお世話になった監督。その巡り合わせという意味では、運命めいたものを感じている」

 宇佐美にとって西野監督は17歳でプロの舞台に送り出してくれた恩師。G大阪ではわずか2年間の師弟関係だったものの、11年7月にバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)に移籍した際には、西野監督に「(宇佐美は)フラれた恋人」と言わさせるほど、誰よりも才能を認めてくれていた。

 期限付き移籍したデュッセルドルフではリーグ28試合8得点。2部リーグ優勝と1部昇格の立役者になった。「僕もさまざまな経験して上積みがある」。圧倒的な個人技に磨きが掛かり、苦手だったヘディングシュートや守備も克服。精神面でもたくましさを増し、より完成度の高い選手へと成長した。

 紅白戦の主力組はW杯ブラジル大会の出場メンバーが過半数を占めた。そんな中、3月のベルギー遠征で9カ月ぶりに招集された当落線上の男が、西野ジャパンでは一気にキーマンへと名乗りを上げた。まずはガーナ戦。恩師の期待に応える“一発回答”を出す。

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2018年5月27日のニュース