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列島を沸かせろ!西野監督 ガーナ戦へ臨む26選手に熱き号令

[ 2018年5月26日 05:30 ]

リラックスした表情で練習する(左から)本田、原口、宇佐美(撮影・西尾 大助)
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 W杯壮行試合ガーナ戦(30日、日産)に向けて国内合宿中の日本代表は25日、千葉県内で練習を行った。欧州組4選手が合流して全26選手が集合。31日にW杯メンバー23人に絞り込まれるが、西野朗監督(63)は練習前のミーティングで競争ではなく共存を強調。暗い話題ばかり発信される現状を打破するため、ガーナ戦でチーム一丸となった熱い戦いを見せる必要性を訴えた。 日本代表メンバー  日程&結果

 静かな語り口の中に熱い思いが込められた。全26選手がそろったことを受け、今合宿で初めて行われたミーティング。西野監督は「今は日本代表チームの情報がいい形で発信されていない。私の力は限られている。選手から力をもらい結束しないと戦えない。ガーナ戦では日本中を巻き込むような熱い試合を見せよう」と訴えた。

 日本協会は4月に解任したハリルホジッチ前監督から提訴され、チームはサプライズ招集した青山の離脱や故障者が続出するなど暗い話題が続く。風向きを変えるには、新体制の初陣となるガーナ戦で魂のこもった試合を見せることが不可欠。31日にはW杯メンバー23人に絞り込まれるが、指揮官は「競争より共存が重要」と強調した。

 戦術イメージは固まりつつある。18日のメンバー発表会見では「正直(W杯で戦う)絵は描けていない」と語っていたが、この日は「今まで積み上げたストロング(強み)プラス、システムや人も変えていかなければW杯は戦えない」と説明。ハリル体制では採用されなかった3バックについて「それも考えています」と明言した。

 この日は乾、中村が別メニュー調整、岡崎はリハビリのためグラウンドに姿を見せなかった。指揮官は「予想以上に状況が整っていない」と厳しい表情を見せたが「再招集は現時点では考えていない」と追加招集せずに、ガーナ戦に向けた調整を続ける方針を示した。

 「W杯を見る前にまずはガーナ戦に向かっていく」。準備期間の短い中、FIFAランク50位(日本は60位)の相手から世論の後押しを受けられるような痛快な白星を目指す。

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