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井手口、早期合流で試合勘を戻す リーグ戦の終了待たずに帰国

[ 2018年5月18日 05:30 ]

井手口陽介
Photo By スポニチ

 日本協会は18日、W杯壮行試合ガーナ戦(30日、日産ス)に向けて21日から国内合宿を行う日本代表を発表する。選出が確実なMF井手口陽介(21=スペイン2部クルトゥラル・レオネサ)が、所属クラブのリーグ戦を6月3日まで残す中、19日のジムナスティック戦後にチームを離れて帰国することが判明。合宿への早期合流が可能となり、6月14日開幕のW杯ロシア大会への追い風となりそうだ。

 所属するクルトゥラル・レオネサのリーグ終了を待たずに、井手口が日本代表に合流する運びとなった。1月の欧州移籍後、公式戦出場はわずか5試合(先発1試合)。出場機会に恵まれないこともあり、日本協会側の早期帰国の要請がすんなりと通った。クラブ関係者が「井手口は日本代表のキャンプに参加するため、19日の試合後にチームを離れます」と明かした。

 FIFAは欧州CL決勝を除くクラブレベルの試合を20日までに終えることを原則としており、21〜27日をレストデーに設定。21日以降に試合を開催する各国リーグはFIFAへの事前申請が必要で、無届けのリーグでレストデー期間の試合に出場した選手はW杯出場資格を失う規定がある。21日以降も試合が続くベルギーなどは申請しているが、スペイン2部は未申請。各国協会に選手の拘束力が発生するのは28日以降だが、井手口が27日のオビエド戦に出場すればW杯メンバーに登録できない事情も考慮され、早期帰国が実現した。

 日本代表の西野監督は欧州行脚中の4月29日にレオネサの練習を視察し、井手口のプレーをチェック。「相変わらずハードワークしていた。試合に出れば、彼のディフェンスのアンテナの張り方、感覚はスペインでも間違いなく通用する。本当にゲームに飢えている感じがした」と評価していた。試合勘に不安があるボランチの主力候補を早い段階で手元に置けることは朗報。ロシアでの躍進に向け必要なピースになり得るか見極める。

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2018年5月18日のニュース