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神戸 イニエスタ獲得秒読み!30億円超の“超破格年俸”提示

[ 2018年5月9日 04:00 ]

神戸移籍が秒読みのバルセロナMFイニエスタ(右、左はメッシ、AP)
Photo By AP

 神戸がスペイン1部バルセロナに所属するスペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(33)の獲得に動いていることが8日、分かった。三木谷浩史会長(53)の下で交渉を進めており、完全移籍での獲得へ秒読み段階に入っているという。年俸は2500万ユーロ(約32億5000万円)から3000万ユーロ(約39億円)で詰めているもよう。移籍が成立すればJリーグ史上最高年俸の助っ人が誕生する。

 過去に類を見ないJ史上最高年俸で、イニエスタが神戸にやってくることになりそうだ。三木谷会長はバルセロナとRマドリードのクラシコ(6日)に合わせて自家用ジェットで渡欧。自ら率先して動き、今季限りでのバルセロナ退団を表明している本人サイドと接触した。Jリーグ関係者は「交渉をしているのは間違いないし順調に進んでいる」と説明。複数の関係者の話を総合すると、今夏の完全移籍での獲得へ秒読み段階に入っている。

 当初、バルセロナ一筋で戦い続け、欧州以外での新天地を模索していたイニエスタは、中国の重慶当代に加入するとみられていた。ただ、同クラブが獲得を否定したことで、8日までにスペインの複数メディアも「神戸入りしたことで合意した」などと報じていた。

 今夏からの3年契約となる見込みで、年俸は2500万ユーロから3000万ユーロあたりで交渉を詰めているもようだ。フォルラン(元C大阪)やポドルスキ(現神戸)らの年俸6億円をはるかに上回るJ史上最高額。スペイン代表としても国際Aマッチ122試合で13得点を誇り、10年W杯南アフリカ大会決勝のオランダ戦で決勝点を決めた天才MFとはいえ破格なのは間違いない。

 それでも、神戸のクラブを運営する楽天は、バルセロナとパートナー契約を締結しているように、三木谷会長は戦略的に世界でのブランド力を高めようとしている。アマゾン1強と言われるIT業界で今後、「世界の楽天」の存在を強くアピールするためにも、中国企業がバックアップするクラブとの獲得競争に負けるわけにはいかなかった。

 Jリーグは英国に拠点を置くパフォーム社の「DAZN(ダ・ゾーン)」と17年から10年2100億円の放映権契約を締結。賞金なども大幅にアップし、積極補強を後押しする態勢になった。ただ、オーストラリアやMLSのクラブもイニエスタ獲得に興味を示しており、今後は細部まで条件を詰めていく必要がある。神戸は昨夏にポドルスキを獲得し話題を呼んだ。新たに世界的スターを獲得となれば、国内外でさらなる注目を集めることは間違いない。

 ◆アンドレス・イニエスタ・ルハン 1984年5月11日生まれ、スペイン・フエンテアルビージャ出身の33歳。12歳でバルセロナの育成組織に入り、02年にトップチームデビュー。リーグ通算出場数は439試合でクラブ歴代2位。スペイン代表では国際Aマッチ122試合出場13得点。08年、12年欧州選手権、10年W杯で優勝に貢献。1メートル71、68キロ。利き足は右。

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