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メッシとロナウド W杯悲願初Vへ明暗分ける?834分差

[ 2018年5月8日 10:30 ]

リーガ・エスパニョール   バルセロナ2―2Rマドリード ( 2018年5月6日 )

RマドリードのC・ロナウド(右)とバルセロナのメッシ(AP)
Photo By AP

 前節に優勝を決めたバルセロナと3位レアル・マドリードによる伝統の一戦“クラシコ”が6日に行われ、2―2で引き分けた。バルセロナは昨季から続くリーグ不敗記録を42試合に更新。得点ランク1位のアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(30)と、同2位のポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(33)がそれぞれ1得点を挙げた。その両エースの今季出場試合数と出場割合に注目した。

 約10万人が熱狂した宿命の対決で両エースがゴールを決めた。C・ロナウドは1点を追う前半14分に今季リーグ25点目。FWベンゼマの折り返しに詰めて右足で押し込んだ。メッシは後半7分に一時勝ち越しとなる同33点目。速攻から左足で左隅に突き刺した。

 フル出場したメッシに対し、ロナウドは前半だけで交代した。得点した際に右足首を痛めたが、ジダン監督は「大きなケガではないと思う」と軽傷を強調。3連覇を狙う26日の欧州CL決勝リバプール戦に出場できる見通しを示したが、負傷離脱は来月開幕のW杯にはプラスに働くかもしれない。地元紙アスは6日、メッシと比較しロナウドの方が「より休養を取ってフレッシュな状態」と報じた。

 ジダン監督は昨季からローテーション制を導入し「シーズン終盤を最高の体調で迎えるため休む必要がある」と説得。定期的な休養を受け入れたエースは昨季欧州CL決勝の2得点を含む公式戦ラスト10試合で16得点と尻上がりに調子を上げた。今季も国内の試合を中心に16試合を欠場。プレー時間での公式戦出場割合は67.5%に抑えられている。

 一方で今季就任したバルセロナのバルベルデ監督はレギュラーをほぼ固定。これが開幕から不敗でのリーグ制覇につながった半面、疲労の蓄積で欧州CL8強敗退の一因になったとの批判もある。メッシの今季公式戦欠場はわずか4試合で、出場割合は86.4%と高い。両者の出場時間差は834分。約9試合分の差が、ともに悲願の初優勝を狙うW杯でのプレーにどう表れるか――。

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