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セネガル代表で日本の脅威に!DFクリバリ、首位ユーベ撃破した“最高点”ヘッド

[ 2018年4月24日 08:50 ]

ユベントス戦で決勝ゴールを決め喜ぶナポリのセネガル代表DFクリバリ(AP)
Photo By AP

 セリエA優勝争いの天王山で、2位ナポリが7連覇を狙う首位ユベントスに1―0で勝利。残り4試合で勝ち点1差に迫り、28季ぶりのセリエA制覇に望みをつないだ。後半45分にセネガル代表DFカリドゥ・クリバリ(26)がCKから頭で決勝ゴール。完封にも貢献した1メートル95の大型センターバックは、W杯ロシア大会1次リーグH組第2戦で対戦する日本にとって大きな脅威となりそうだ。

 “人生最高弾”でナポリを救った。引き分けでも逆転が厳しくなる直接対決。0―0で迎えた後半45分、1メートル95のDFクリバリが決勝ゴールを決めた。右CKに走り込みヘディングシュート。地元メディアによると到達点は2メートル48で、相手の頭が太腿の位置にある圧倒的な高さだった。

 守備の要としてもアルゼンチン代表FWイグアイン、同FWディバラら強力攻撃陣を激しいマークで完封。攻守に活躍し同僚から手荒い祝福を受けた。「もちろん自分のキャリアで最も重要なゴールになるだろう。最後まで優勝を信じて戦い抜く」。1差に迫った絶対王者を逆転することを誓った。

 86〜87年、89〜90年と2度優勝を果たしたクラブOBのマラドーナ氏が「セリエA最高のDF」と絶賛する万能センターバックだ。長身で抜群の強さとスピードを誇り“ウオール(壁)”“モンスター(怪物)”などの異名を取る。足元の技術も高く攻撃の起点になれるため、ポゼッション重視のバルセロナやマンチェスターCが獲得に動いていると報じられてきた。ドイツ専門サイト・トランスファーマーケットによると市場価値は5000万ユーロ(約66億円)まで高騰している。

 両親はセネガル人でフランス育ちのクリバリは、U―20フランス代表でプレーしたが「心で決めた」と15年にセネガル代表を選択。フランス代表のデシャン監督は「チェックしていたのに」とその後の活躍を見て悔しがった。W杯アフリカ最終予選では再試合を含む7試合中6試合に出場し、4大会ぶりの本大会出場に貢献した。

 W杯で対戦する日本にとって特に脅威となるのが決定力。今季は自己最多のリーグ5得点を挙げている。高さ、フィジカルで世界最高クラスの相手にデュエルで勝ち目はなく、セットプレーで特別な対策が必須となる。

 ◆カリドゥ・クリバリ 1991年6月20日、フランスのサンディエ・デ・ボージュ生まれの26歳。10年に当時フランス2部のメスでプロデビュー。12年にベルギー1部ゲンクに移籍。14年に移籍金700万ユーロ(約9億2400万円)でナポリと5年契約。15〜16年、16〜17年にセリエAベスト11。セネガル代表は15年9月のナミビア戦で初出場し、通算22試合無得点。1メートル95、89キロ。利き足は右。

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