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FC東京DF森重 スタメン復帰で守役アピール、完封勝利導く

[ 2018年4月22日 05:30 ]

明治安田生命J1第9節   FC東京1-0清水 ( 2018年4月21日    アイスタ )

前半、激しく競り合うFC東京・森重(右)と清水・北川
Photo By 共同

 8試合が行われ、3試合ぶりにスタメン復帰したFC東京の日本代表DF森重真人(30)が、体を張った守備でチームを5試合ぶりの完封勝利に導いた。3月のマリ、ウクライナとの親善試合では出場機会がなかったが、5月31日のW杯メンバー発表に向け、その存在感を強烈にアピール。チームは2位に浮上した。また、昨季の1、2位対決となった一戦は川崎Fが鹿島に4―1で完勝した。

 W杯メンバー滑り込みを狙うDF森重が、相手の攻撃をことごとくはね返した。8日の長崎戦で左足首を痛めたため、リーグ戦を2試合欠場したが、復帰戦でチームを5試合ぶりの完封勝利に導いた。「悪くなかったと思う。時間の経過とともに体が動いていった。どんどん試合をやっていけば良くなる感覚がある」と守備の要は充足感を漂わせた。

 風下の前半、相手のシンプルなロングボールに苦しんだが、パワーが売りのブラジル人FWクリスランを徹底マーク。体を張った守備でキーマンをいらだたせ、決定的な場面をつくらせなかった。コンビを組む韓国代表DF張賢秀(チャンヒョンス)が後半13分に右ふくらはぎに違和感を訴え、DF丸山に交代するアクシデントがあったものの、最後まで最終ラインを統率。その粘り強い守備が、FW永井の勝ち越し点を呼んだ。視察した日本代表の早川コンディショニング・コーチも「悪くなかった。かなり(強度を)意識していた」と高評価した。

 昨年6月にパフォーマンスの低下を理由に代表から外れ、同7月には左腓骨(ひこつ)筋腱脱臼でシーズンを棒に振った。どん底の状態から今年3月のベルギー遠征で代表に復帰。それでも、出場機会はなく「試合に出たい思いは常にある。複雑な思い」と悔しさをにじませた。

 日本代表は西野新監督に代わり、W杯のメンバー争いは横一線の状態。代表発表まで残り1カ月。前回大会の主力を張った30歳が、いよいよ調子を上げてきた。

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2018年4月22日のニュース