クルピ新旧まな弟子激突へ！柿谷　恩返し誓う「成長見せる」

明治安田生命Ｊ１第９節   Ｃ大阪―Ｇ大阪 （ 2018年4月21日    パナＳ ）

大阪ダービーに向け最終調整を行ったＣ大阪の（右から）柿谷、杉本、山口
Photo By スポニチ

　新旧のまな弟子が激突する。２１日にパナソニックスタジアム吹田で行われる大阪ダービーを控え、Ｃ大阪は２０日に大阪市此花区で調整。先発予定のＦＷ柿谷曜一朗（２８）は、過去に指導を受け、現在はＧ大阪で指揮を執るレヴィー・クルピ監督（６５）に健在ぶりを見せることを誓った。Ｇ大阪は吹田市内で調整し、高卒２年目のＭＦ高江麗央（１９）が先発に抜てきされる見込みとなった。

　５年前は一緒に戦った師が、今度は相手のベンチに座る。しかも同じ大阪を本拠とするＧ大阪だからこそ注目が集まる。「この世界、何が起きるか分からない。面白い巡り合わせ」。そう笑った柿谷は、クルピ監督への思いを語った。

　「自分を大きくしてくれた。突き放されて、でも、もう一度向き合って信頼してくれて。“日本代表に入れるぞ”と言ってくれて、実際に入れた。また“ええ選手やな”と思われるようにしたい」

　０９年６月、度重なる遅刻により、当時はＣ大阪で指揮を執っていたクルピ監督にＪ２徳島へと放出された。１２年に復帰した際に同監督はＣ大阪を離れていたものの、同年８月にＣ大阪監督に復帰。エースの座を託され、翌年は日本代表に初選出。１４年のＷ杯ブラジル大会に出場するなど飛躍を遂げた。

　「何よりレヴィー（・クルピ監督）とやるのが楽しみ。（同監督が）いたときとは違う形というか、真逆のセレッソやからビックリするかもしれへんけど、成長しているところというか、維持してできているところを見せられたら」

　柿谷だけでなく山口や金鎮鉉（キムジンヒョン）、山下、丸橋、清武、杉本らクルピ監督の教え子が今も多く残るＣ大阪。５連勝をかけ、かつての恩師との戦いに挑む。

　▽Ｃ大阪のダービー戦績　Ｇ大阪とは過去に公式戦４４試合を戦い１３勝８分け２３敗と負けしており、リーグ戦で勝利したのは１２年３月１７日が最後。昨季はリーグ戦で１分け１敗ながら、ルヴァン杯準決勝第２戦では木本のゴールで劇的な勝利を飾り、後の同大会制覇につながった。