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ハリル氏 27日都内で会見、違約金プラス“慰謝料”要求も…

[ 2018年4月21日 05:30 ]

27日に都内で会見を開くハリルホジッチ元日本代表監督
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 成績不振により電撃解任されたサッカー日本代表前監督のバヒド・ハリルホジッチ氏(65)が27日に都内で会見を開くことが20日、発表された。近日中に来日して、会見に先立ち日本協会側と契約解除に関する条件面の交渉を行う見通し。満額の違約金80万ユーロ(約1億600万円)に加えて、プラスアルファとして“慰謝料”を求める方針だが、交渉が決裂すれば大荒れの会見になることは避けられない。(金額は推定) 日本代表日程

 会見の仕切りは日本記者クラブで、日本協会はノータッチ。解任された前監督が主役という前代未聞の舞台となるが、それに先立ち水面下では“銭闘”が繰り広げられる。ハリルホジッチ氏は近日中に来日予定で、日本協会と契約解除に関する条件面の交渉を行うことが判明した。契約は8月末までで、年俸は税抜きの手取りで200万ユーロ(約2億6000万円)。日本協会側は違約金の満額となる残り5カ月分の給料80万ユーロを払う方針だが、ハリルホジッチ氏側は不当解雇として“慰謝料”を求める方針だ。

 交渉のハードルは高い。レイ法律事務所の山本健太弁護士(29)は「解任が名誉毀損(きそん)に当たるかどうかが争点だが、かなり厳しい。訴訟に発展した場合、ハリルホジッチ氏が勝つのは難しい」との見解を示した。日本協会側に違約金以外の補償義務が生じる可能性は低く、前監督側も訴訟は起こさない方針だ。日本協会の田嶋会長は「誠意を持って対応していく」と語っており、法律論ではなく、感情論で増額を勝ち取れるかが争点となる。

 来日後の1週間で交渉がまとまらなければ、大荒れの会見になることは必至。15年3月の就任から丸3年間の成果を数値化した資料を用意して、日本協会批判を展開することが予想される。逆に納得いく形で契約解除の運びとなれば、融和ムードが漂う余地も残す。2、3個の質問に対して1時間以上もしゃべり続けるのが、過去のハリルホジッチ氏の会見の特徴。手切れ金を巡る事前交渉が、マシンガントークの内容を左右することになる。

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2018年4月21日のニュース