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鹿島 日本勢唯一のACL16強も…不安残る敗戦で2位通過

[ 2018年4月18日 05:30 ]

ACL1次リーグH組   鹿島0―1水原 ( 2018年4月17日    カシマ )

<鹿島・水原三星>前半、競り合う鹿島・三竿健(中央右)
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 ACL1次リーグ最終節の8試合が各地で行われ、H組の鹿島はホームで水原(韓国)に0―1で敗れた。引き分け以上で1位通過が決まる一戦だったが、痛恨の黒星で2位通過。日本勢唯一の16強入りで、決勝トーナメント1回戦はF組1位の上海上港(中国)と来月9日にホーム、16日に敵地で戦うことが決まった。また、G組のC大阪はアウェーで広州恒大(中国)に1―3で敗れ、敗退が決まった。 H組順位表

 16強入りが決まっていても、目指したのは白星と1位突破だった。「仲間を批判する思いは全くない」と前置きした上で、DF昌子はあえて厳しい言葉を口にした。「“レギュラーを奪ってやる”とか、次の試合に向けて“俺もいるんだぞ”とか、ミスを恐れずにやることが少なかった」。チーム愛があるからこその“カツ”だった。

 公式戦4試合ぶりの勝利を挙げたリーグ名古屋戦から中2日。ケガ人8人という苦しい台所事情の中、大岩監督は新人のFW山口、DF三竿雄ら出場機会の少ない選手を先発に起用した。だが、かみ合わない。前半31分にFKから失点。消極的なバックパスが多く、パスミスも目立った。

 視察した日本代表の手倉森コーチから「昌子はいいと思う。だいぶ上がってきた。(右脚痛から)復帰して2試合続けていい試合をした」と名指しで評価は受けた。それでも25歳は「僕や健斗(三竿)優磨(鈴木)は引っ張る姿勢を見せる立場」と白星に導けなかった責任をかぶった。

 チームは過去5回決勝トーナメントに進出も、全て初戦敗退。さらに現行制度となった09年以降、2位通過のチームが優勝したことは一度もない。初戦の相手は元ブラジル代表のフッキ、オスカルらスター選手のいる上海上港。「スーパーな人がいても関係ない。“今年こそは”という思いがある。気を引き締めなおしてやっていきたい」。悲願のアジア初タイトルへ、立て直しを誓った。

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