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【佐々木則夫 視点】終盤引き分けねらいのなでしこ 監督としては当然

[ 2018年4月15日 08:40 ]

アジア杯1次リーグ   日本1―1オーストラリア ( 2018年4月13日    アンマン )

オーストラリア戦の後半、ゴールを決め祝福を受ける阪口夢
Photo By 共同

 1―1になって引き分け狙いにいったが、監督としては当然だと思う。W杯の出場権を獲ることが大事だし、勝ち上がれば厳しい試合ができる。総合的に考えれば必ずしも悪いとは言えないものだ。

 試合内容も悪くなかった。世界でもトップクラスのオーストラリアのパワーとスピードに対応していたし、攻守のバランスもよく、監督のイメージ通りの試合運びだったと思う。岩渕がスピードと持久力を見せていたし、清水や市瀬、菅沢もそれぞれ持ち味を出していた。ゴール前のパスワークで点が取れた場面も、アシストした長谷川がしっかりと中を見ていたし、決めた阪口夢も冷静だった。

 ただ、ベンチワークにもうひと工夫ほしい。バランスを考えたのだろうが、終盤で5バックにしたり、FWに守備ができる選手を入れるなど策はある。全体的にも少し下がりすぎる傾向がある。テンポのいいオーストラリアをいなせるようになればW杯でも結果を残せると思う。 (元なでしこジャパン監督)

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