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なでしこ8大会連続W杯!豪とドローでB組2位 阪口夢決めた

[ 2018年4月14日 05:30 ]

アジア杯1次リーグB組   日本1―1オーストラリア ( 2018年4月13日    ヨルダン・アンマン )

日本―オーストラリア 後半、ゴールを決め駆けだす阪口夢(左端)
Photo By 共同

 なでしこジャパンは13日、1次リーグ最終節でオーストラリアと対戦。後半18分にMF阪口夢穂のゴールで先制した日本は終盤に追いつかれたものの、総得点でB組2位が決まり、8大会連続のW杯出場を決めた。今大会は来年の女子W杯フランス大会のアジア最終予選を兼ねており、1次リーグ上位2カ国と、5位決定戦勝者の計5カ国がW杯出場権を得る。日本は17日の準決勝で中国と対戦する。

 世界への扉を開くためには、なりふりかまっていられなかった。日本は泥くさくW杯出場権を獲得。高倉監督は「アグレッシブに行きたいところもあるが、まずは出場権をしっかり獲得するということ。一つヤマを越えたので、前向きに進みたい」と緊迫の大一番を振り返った。

 日本は後半18分、MF長谷川の折り返しに阪口夢が左足で合わせて先制。だが、同41分に同点に追いつかれた。すると、後半43分ごろ、ベンチに韓国―ベトナム戦の情報が入った。1―1で引き分ければ、日本とオーストラリアの勝ち抜けが決定する。日本は3分以上も最終ラインでボールを回し続ける“戦術”を選択し、勝ち点で並んだ韓国を総得点で上回った。先制点の阪口夢は「ベンチに確認するとこのままで良いということだったので、後ろでボールを回した」と話した。

 16年3月のリオ五輪予選後、なでしこの黄金期を支えたベテランたちがチームを去った。高倉監督は世代交代を進めたが、若手が伸び悩んだ。昨年12月の東アジアE―1選手権は北朝鮮に敗れて優勝を逃し、今年3月の国際親善大会アルガルべ杯でもオランダに6失点大敗。指揮官は「予想以上にチームづくりに時間がかかった」とこぼすこともあった。

 失敗は許されない大一番を前に、FW川澄を約2年ぶりに招集。FW岩渕が「ナホさんが来てチームの雰囲気が変わった」と話したように、川澄、DF鮫島、阪口夢らベテランを中心に選手はピッチ内外で会話を重ね、相互理解に努めた。この日も11年W杯優勝メンバーのDF宇津木が今大会初先発。経験を武器に強敵と向かい合い、苦しみながらも第一関門を突破した。

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2018年4月14日のニュース