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柏木、黄金の左で2A「100点以上」左右CKドンピシャ弾道

[ 2018年4月12日 05:30 ]

明治安田生命J1第7節   浦和3-2神戸 ( 2018年4月11日    ノエスタ )

後半、前線にパスを出す柏木
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 日本代表監督に西野朗氏の就任が決まってから、初めて迎えた公式戦が行われ、浦和は敵地で神戸に3―2と逆転勝ちした。16年10月のオーストラリア戦を最後に日本代表から遠ざかるMF柏木陽介(30)は終盤、CKから2アシストを決め、W杯メンバー入りへ猛アピール。浦和は開幕から5戦未勝利の後、2連勝とした。G大阪は日本代表GK東口順昭(31)の好セーブもあり、磐田相手に2―0で今季初勝利を飾った。

 これぞ、黄金の左足だ。1―2で迎えた後半27分の右CK。キッカーの柏木はファーサイドの岩波とアイコンタクトを交わしたという。「去年まで神戸にいた(岩波)択也からファーに行くほどヘディングが弱いと聞いていた」。左キックは狙い通り、岩波の頭を的確に捉えた。次の瞬間、同点弾がネットに突き刺さった。

 試合後、柏木の口は滑らかだ。「最近、キックは素晴らしいものが出てる。特に後半は100点以上のボールが蹴れた」。アディショナルタイムには今度は左CKからマウリシオの頭を捉え、決勝弾を生んだ。今季は既にCKで4アシスト目。イメージとキックのフィーリングが合致しているという。

 当然、W杯も諦めていない。電撃的な代表監督交代を受けメンバー争いは横一線。しかもキッカーは日本代表にとって永遠のテーマだ。柏木は言う。「自分が蹴ったら、いいボールは蹴れる。でもそれだけじゃない。(香川)真司やキヨ(清武)に比べればまだ能力は低い。もっとボールに触れれば質は出せると思う」。目指す頂は高い。

 浦和では今季から主将に就任。開幕前には岩波ら新加入組を都内の焼き肉店に誘い、チームに溶け込めるよう働きかけた。ピッチ上でも妥協は消えた。この日、走行距離12・367キロはチーム2位。キック精度も終盤まで落ちなかった。「チームが勝つことがベストだけど狙えるところ(W杯)は狙いたい」と柏木。勝利を呼ぶレフティーの視界はロシアを捉えている。

 ≪今季初の2得点以上≫リーグ戦での1試合2得点以上は今季初で、昨年10月22日のG大阪戦(△3―3)以来、11試合ぶり。CKから2アシストを記録したMF柏木は、16年3月20日の湘南戦(○2―0)以来、約2年ぶりの1試合2アシスト。司令塔の活躍で今季初の連勝となった。

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