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なでしこ 韓国戦ドローでW杯お預け、正念場…13日強“豪”戦

[ 2018年4月11日 05:30 ]

女子アジア杯1次リーグB組   日本0-0韓国 ( 2018年4月10日    ヨルダン・アンマン )

前半、攻め込む川澄(左)
Photo By 共同

 大会連覇を狙うなでしこジャパンは10日、1次リーグB組第2戦で永遠のライバル韓国と対戦し、0―0で引き分けた。勝てば8大会連続のW杯出場が決定したが、次戦13日のオーストラリア戦へ持ち越しとなった。今大会は出場8カ国中、上位5カ国が来年6月7日開幕の女子W杯フランス大会の出場権を獲得する。

 試合終了を告げるホイッスルが鳴り響くと、イレブンは落胆したようにうつむいた。勝てばW杯出場が決まる大一番だったが、アジアのライバルとの一戦は引き分けに終わった。高倉監督は「簡単な試合ではないと分かっていたが、前半は相手の勢いに負けた」と唇をかんだ。

 7日のベトナム戦から先発5人を変更。韓国の堅守を崩そうと、スピードで勝るFW川澄らをピッチに送り込んだ。だが、伸び切った芝、でこぼこに荒れたピッチでは自慢のパスワークは機能しなかった。ボールを蹴ってもパスが伸びず、簡単に韓国にさらわれた。前半は相手の素早い寄せにも苦しみ、シュートなし。相手の足が止まり始めた後半はチャンスを多くつくったが、1点が遠かった。

 引き分けに終わったことにより、W杯の出場権争いは13日のオーストラリア戦に持ち越された。もう1試合の韓国―ベトナム戦は地力で韓国が勝るため、日本が文句なしで1次リーグを突破し4強入りするには、格上相手に勝利を挙げることが必要となる。「勝つしかない。試合まで中2日だけど、全員でしっかり勝って次に進みたい」と川澄。なでしこがヨルダンの地で正念場を迎えた。

 ▼FW岩渕 決めることができなくて申し訳ない。アジアの大会は難しいが、次はしっかり勝ってW杯出場を決めたい。

 ▼19年女子W杯フランス大会出場権 アジアの出場枠は5。決勝トーナメントへ進出する1次リーグA、B両組の2位以内に入った計4カ国は自動的に出場権獲得(すでにA組で2勝の中国は確定)。両組の3位同士で行う5位決定戦で最後の1枠が決まる。

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2018年4月11日のニュース