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司令塔重用の西野スタイル 柴崎が適任 森岡にもチャンス

[ 2018年4月10日 10:40 ]

西野ジャパンの中心選手になり得る可能性がある柴崎
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 日本代表新監督に就任した西野氏は02年から10シーズン率いたG大阪時代は「超攻撃」とも形容されたが、決して攻撃に偏重したサッカーを好むわけではない。むしろ“枠にとらわれない戦い方”が真骨頂だろう。

 もちろん、チームを形成する上で外せないものがある。ゲームメーカータイプの選手だ。G大阪時代は遠藤保仁、神戸時代は森岡亮太(現アンデルレヒト)、そして名古屋時代には矢田旭(現J2千葉)を重宝。いずれも高い技術を持ち、パスセンスにも秀でていた。現日本代表に照らし合わすと森岡に柴崎岳(ヘタフェ)、3月のベルギー遠征は負傷で選出されなかった香川真司(ドルトムント)か。彼らを中心に据えるチームづくりに着手する可能性はある。

 システムは時代の流れ、状況に応じて変えていける。G大阪が初優勝した05年は3―5―2を採用したが、より攻撃的スタイルを求め4バックに変更。また名古屋時代は4バックを主流としながら、チーム状態が落ちていると見て3バックに変更して手堅く勝ち点を拾うゲームもあった。W杯ロシア大会では、特に初戦のコロンビア戦は勝ち点を獲得することが重要。吉田(サウサンプトン)槙野(浦和)に加えて、昌子(鹿島)や植田(同)を抜てきする3バックは十分考えられる。

 “目”の鋭さもある。名古屋時代には10年W杯にFWで出場した矢野(J2新潟)をサイドバックにコンバートしてチームの武器へと昇華させた。選手を見極める際に年齢は考慮しない。その意味では岡崎慎司、本田圭佑が復権を果たす可能性もある。(10〜11年G大阪、14〜15年名古屋担当・飯間 健)

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2018年4月10日のニュース