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浦和 開幕6戦目初勝利!興梠決勝弾「堀さんのため」

[ 2018年4月8日 05:30 ]

明治安田生命J1第6節   浦和1-0仙台 ( 2018年4月7日    埼玉 )

試合終了の瞬間、ガッツポーズする浦和・槙野(右)阿部(中央)ら浦和イレブン
Photo By スポニチ

 成績不振による監督交代に揺れた浦和はホームで仙台を1―0と完封し、待望の今季リーグ戦初勝利。日本代表DF槙野智章(30)は今季初の3バック布陣をけん引し、魂の守備で完封。前半5分、仙台戦で17戦17点のFW興梠慎三(31)が決めた1点を死守した。リーグ戦勝利は昨年10月29日の広島戦以来となった。

 まさに魂のスライディングだ。後半24分、DF槙野が絶体絶命のピンチを止めた。左サイドでフリーとなった相手FW阿部が右足でシュートを放つ。一気に間合いを詰めた槙野が体を投げ出しブロックした。「エースをつぶす、あれが僕の仕事。あの時間帯は本当にきつかった」。守りのビッグプレーが今季初の無失点につながった。

 直前には暫定的に指揮を執る大槻監督から怒号が飛んだ。「ここでやられたら何も変わらないぞっ!」。今季無失点は一度もなし。特に終盤の失点が目立っていた。「ここでやらなきゃ男じゃない」と槙野。オールバックの指揮官が発した号令が苦しい時間帯の肉体を突き動かした。前節まで開幕から5戦未勝利はクラブワースト記録タイ。不名誉な記録更新を食い止めた。

 2日から指揮を執る大槻監督は準備も周到だった。3バック相手に苦戦する傾向の仙台を踏まえ今季初めて3バックで臨んだ。練習期間は2日間。それでも槙野は「監督は僕と(遠藤)航に前に運ぶ姿勢も見せてほしいと。その上で相手エースをつぶすのが仕事だよと言ってくれた。役割は明確になり自信が持てた」と振り返った。

 後半は押し込まれ、最後は耐えしのいでつかんだ不格好な1勝。それでも決勝弾を決めた興梠は「解任に追い込んだのは選手の責任。堀(孝史前監督)さんのために勝ちたかった」。試合後は感極まり声を詰まらせるほど勝利を渇望していた。強化体制も再編され5月初旬には新監督も決定の予定。ようやく浦和の逆襲が始まる。

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