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優磨弾&アシスト!鹿島 執念ドローでACL日本勢16強一番乗り

[ 2018年4月4日 05:30 ]

ACL1次リーグH組   鹿島2―2上海申花 ( 2018年4月3日    中国・上海 )

<鹿島―上海申花>後半、ゴールを決める鹿島・鈴木(左)
Photo By 共同

 H組1位の鹿島は、アウェーで上海申花(中国)と2―2で引き分け、勝ち点9で同組2位以内を確保し、決勝トーナメント進出を決めた。前半に0―2とリードを許したが、後半13分にFW鈴木優磨(21)のゴールで1点差とすると、同18分にMFレアンドロ(24)が同点ゴールを決めた。G組のC大阪はホームで済州(韓国)に2―1で勝利し、4試合ぶりの白星。決勝トーナメント進出を懸けて、17日にアウェーでの最終戦・広州恒大戦(中国)に臨む。 H組順位表

 決して諦めてはいなかった。敵地で上海申花戦に挑んだ鹿島は前半だけで2失点。引き分け以上で決まる1次リーグ突破は遠のいたかのように見えた。だが、後半から反撃を開始。「後半は相手の両サイドの強度が落ちると分析していた。そこをうまく突いてくれた」と大岩監督。ついに覚醒したFW鈴木の1得点1アシストの活躍で同点に追いつき、16強入りを決めた。

 まずは後半13分、鈴木は左からのMFレオ・シルバの折り返しに反応。DFに当たったボールをゴール右から冷静に押し込み、今季初得点を挙げた。5分後にはペナルティーエリア内の右からファーサイドのMFレアンドロへ絶妙なクロス。ケガから先発に復帰したブラジル人の今季初得点を演出した。

 昨季は出番が減り、納得のいかない結果に終わった。冬のオフは毎日7キロ走り、体脂肪率を5%も落とした。切れのある動きと90分間走り続けられる体力が復活。今季はこれまで公式戦の全8得点中6得点にアシストなどで絡み続けた。「奪ったりターンして崩したり、そういうのが楽しい」と生き生きプレーし「(得点を)取れるときは必ず来る」と信じた。言葉どおり、大一番でゴールを揺らした。

 守備の要である日本代表DF昌子とMF三竿健を欠き、FWペドロ・ジュニオールは前半途中で右腰を痛めて交代。苦しい台所事情にも試合展開にも、鹿島は屈しなかった。連係に課題を残していた攻撃も、公式戦5試合ぶりの複数得点。日本勢一番乗りで、2季連続6度目となる決勝トーナメント進出を決めた。

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