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本田、勝ち癖のススメ 危機感打破へ「プラスに考えないと」

[ 2018年3月29日 05:30 ]

宿舎を出る本田と手倉森コーチ
Photo By スポニチ

 雨が降りしきる28日早朝のリエージュ市内。本田は考えながら一つ一つゆっくりと言葉をつむいだ。

 「ここからは、それぞれが再び自分のリーグに向かう。そこで勝負することで、勝つことによって、良い精神状態はつくれると思う。そうしてまた代表で集まる。勝ち癖をつける?できることといえば、そういうことになる。帰国してリーグ戦を戦うことをプラスに考えないといけない」

 マリ、ウクライナとW杯に出場しない国に1分け1敗。内容でも圧倒された。W杯予備登録メンバー発表までは活動がない。ハリルジャパンに漂うのは自信喪失と危機感。その打開策として、当然の欲求である“勝利”を積み重ねていくしかないことを強調した。

 23歳で迎えた10年W杯南アフリカ大会。本田は4試合2得点1アシストとブレークした。「あの時とは比べようがない。当時は自分のプレーを出せば出すほど評価された。我を出せば評価された時代だった」。ハリルホジッチ監督の要求するサッカーを実践せざるを得ない若手の現状に理解を示しつつ、個々がアイデアを出す必要があるかについては「それができれば理想」と“殻”を破ることにも期待した。

 パチューカはプレーオフ進出を逃した場合には4月29日・アトラス戦で全日程終了。関係者によると所属事務所が経営参画するオレンジ・カウンティー(米国2部)でトレーニングを行うプランがあるという。W杯メンバー入りは厳しい状況になっても最高の準備をするつもりだ。ウクライナ戦後は自らにダメ出ししたが、サングラス越しでも、本田の目は死んでいなかった。

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2018年3月29日のニュース